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ハロー効果でマーケティング!集客UPに繋ぐ活用術

ハロー効果をマーケティングに活用して、集客UPにつなげてみませんか?ハロー効果とは心理学用語の一種です。ちょっと難しそうに思えるかもしれませんが、実は今日からマーケティングに活用できるポイントも多いんですよ。

ここではハロー効果とは何か?という基礎部分からハロー効果の実例、マーケティングへの活用ポイント等を、初心者の人にもわかりやすく解説していきます。マーケティングで売上UP・集客UPしたい時の参考にしてみてください。

ハロー効果とは何?3秒でわかる解説

「ハロー効果」とは、心理学用語のひとつです。とってもカンタンに噛み砕いていうと「人は、一番わかりやすい特徴に引きずられやすい」という心の動き(誤作用)のことを意味しています。ひとつ目立つ良い印象を与える特徴があれば、その他も良い評価をされやすいよ!ということです。

例えば長身のAさんと、平均よりは身長が低いBさんが居たとします。運動関係イベントにどちらか参加してもらうーーこうなった時、あなたはどちらを選ぶでしょう?多くの人は高身長のAさんを選ぶのです。身長と運動神経には特に関連性はありませんよね。ところが「背が高い」という見た目のわかりやすい特徴は、多くの人に「運動に優れるのだろう」という印象も付加させるわけです。

ハロー効果は認知バイアスの一種

人間の判断は、必ずしも合理的で正しいものばかりではありません。むしろ様々な「偏り」を誰もが持っており、非合理的な判断をしてしまいがちです。この「偏り」のことを、心理学では「バイアス」と言います。

バイアスには公平バイアス、後知恵バイアス等様々なものがあります。その中のひとつが、今回ご紹介している「ハロー効果」なのです。

ハローは「後光」「光背」の意味

ハローというと、日本人は英語の「Hello(こんにちは)」を想像する方が多いようです。しかしハロー効果の場合には、これは間違い。ここでのハローは「halo」です。このハローは、神様や成人達の頭にある「光輪(こうりん・光の輪っかのこと)」や、天使達が背中にしょっている光「光背(こうはい)」のことを意味しています。

日本でも仏像は光(後光・ごこう)を背負っていますよね。もしこのような光を背負う人が現れたら、中身を知られる前に、神様・仏様のようなすごい人だ!という扱いを受けるはず。ハロー効果にはそんな意味が込められているのです。

ハロー効果の例

ハロー効果について、まだちょっとピンと来ない、自分にはハロー効果なんて無いのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか。ではわたしたちの生活の中で無意識の中で受けているハロー効果について、いくつか実例を見ていきましょう。

外国生まれ・留学経験あり=外国語が得意?

「子どもの頃はフランスで暮らしていました」こんなタレントや身近な人が居たら、その人はフランス語がペラペラなはず!と思う方がほとんどではないでしょうか。ところが、これはそうとも限りません。子どもは言葉を覚えるのも早いのですが忘れやすいため、幼少期に日本に来てそれから一切外国語を使っていないといった場合、まったく母国語を忘れているケースも多々あります。

また「留学経験があります」という特徴も同じです。もちろん数年の留学でしっかりと異文化を学んで来る人もいますが、留学といっても数ヶ月程度、日本人のグループばかりと遊んでいた人も大勢居ます。それでも「留学経験あり」といえば、就職活動等では有利となりやすいわけです。

医師・看護師なら何でもわかる?

医師や看護師等の医療従事者の方は、ご友人や周囲の方から健康相談を受けることが多いそうです。たしかに、身近なプロに聞けばわかりやすく教えてくれそうな気がしますよね。

でもちょっと考えてみましょう。医療の場には様々な科目があり、それぞれが非常に専門的な学問になっています。極端な話ですが、皮膚トラブルの話を歯医者さんに相談しても正しい答えは得られないですよね?ところが多くの人が、専門外の医師や看護師たちに「自分の病状相談」をしているわけです。

これもハロー効果の一種。「医療のひとつの科目の専門家(権威)なのだから、他の科目についてもある程度は理解しているに違いない」という非合理的な判断を、実に多くの人が下している…ということになります。

ハロー効果はマーケティングに使える?

心理効果のひとつである「ハロー効果」は、実は上手に応用すればマーケティングにも活かすことができます。

製品の品質イメージUPに

ハロー効果をうまく使えば、あなたが売りたい製品やサービスに対して、見込み客に「より優れた良いものである」という印象付けを行うことができます。

企業やスタッフの好印象アピールに

ハロー効果は、製品・サービスそのものだけでなく、それらを扱う企業やスタッフ等の印象付けにも繋がります。ポイントを抑えた特徴をもたせることで、「優れた会社だ」「有能なスタッフだ」という全体的なイメージを見込み客に持たせられれば、最終的な売上UP・集客UPという結果にも繋げてゆけます。

選択肢の中から「選ばれるポイント」に

現代の消費者たちは、製品やサービスに多くの選択肢があることをすでに知っている世代です。例えば旅行に行く、ジムに通いたい、習い事をしたい、そんな時でも必ず複数の選択肢をピックアップし、そこから「どれを選ぶか」を考えてゆくことになります。

ハロー効果による「なんとなく」の全体的な印象UPは、このような複数選択肢の中で選ばれる大きなポイントになりやすいです。

「スピード時代」だからこそハロー効果が重要

TwitterやInstagram、そしてTikTokと、消費者たちを取り巻く情報量は年々増加の一方にあります。その分、消費者達は宣伝に対する判断がシビアです。宣伝情報に触れた最初の1秒~2秒、そこでほとんどの消費者がサービス・製品に対する判断を終わらせてしまいます。

だからこそ、「わかりやすい特徴」を打ち出しながら全体的な好印象を後押しさせるハロー効果を知り尽くし、それをマーケティングに活用させていくことは重要と言えます。SNS時代、スピード時代だからこそ、ハロー効果をきちんと押さえていきましょう。

ハロー効果をマーケティングに活用しよう

さて、では実際にハロー効果をどのように活用すればマーケティングの結果に反映させられるのでしょうか。ここではそのヒントをいくつかご紹介していきます。

「1秒での見た目」と製品イメージを合致

ハロー効果としての影響を大きく与えるポイントが「見た目」です。料理で考えてみましょう。「盛り付けが雑だが美味しいA店」「味付けは普通だけれど盛り付けが美しいB店」2つの宣伝を並べた時、集客効果が大きいのはどちらでしょう?これは原則、B店の圧勝です。

見た目の美しさと味わいは、実際には比例するわけではありませんよね。しかし人間は「皿とのバランス、盛り付け」等の見た目の良さ(わかりやすい特徴)から「味」への予測評価を行います。これもハロー効果の一種というわけですね。

ただし、この話は「現代風にオシャレな盛付にすれば売れますよ」と言っているわけではありません。「あなたの店や製品の与えたいイメージ」と「見た目」を合わせる、これこそが重要なのです。

【例】

  • スタイリッシュなカフェ → 盛付も美しく現代的に
  • 昭和風な喫茶店 → レトロな器や盛付をアピール
  • ボリューム感やおかわりが売りの飲食店 → 食器を小さめにしてごはんやおかずを盛り上げる

見込み客が求める「美味しさのイメージ」は様々です。上品な美味さを求める人もいれば、ガッツリ食べることを美味と思う人も居ることでしょう。ターゲット層が「魅力的」と感じる見た目をまとわせることが、まずは何より重要といえます。

上では飲食店の宣材写真や盛付けを例に上げましたが、「見た目」によるハロー効果は様々なポイントで影響を与えます。

  • 製品パッケージのデザイン
  • スタッフの制服
  • スタッフのヘアスタイル
  • 店内インテリア
  • 製品パンフレット
  • 製品CM動画 など

受賞経験や経歴は大きくアピール

「コンテスト受賞」「専門的な学校の卒業」といった経歴は、人に大きく印象付けを与えるポイントとなります。製品やサービスに少しでも関連させられる受賞経験・経歴、資格等があれば、できるだけ大きくアピールしていきたいところです。

【例】

  • S市「銘菓コンテスト」金賞受賞
  • BCD料理学校卒業
  • イタリアで修行経験アリ
  • 野菜ソムリエ資格あり 等

上の料理店の例で言えば、単に「おいしいカルボナーラのお店です」というより「北イタリアで修行したシェフが”本当のカルボナーラ”をお届けします」と書いてあった方が、美味しいものが食べられそうですよね?

製品にも「特徴」を持たせる

製品のひとつひとつにもわかりやすい「特徴」を持たせて、ハロー効果を狙ってみましょう。

【例】

  • チーズケーキ → リコッタチーズ85%のチーズケーキ
  • ロングカーディガン → ペルーラム使用のふわふわロングカーディガン
  • 醤油せんべい → バリ硬ゲンコツ醤油せんべい

上記の例では「商品名」に特徴をもたせましたが、キャッチコピーやパッケージ等でももちろん特徴は打ち出せます。パッと頭に入る特徴をもたせることを意識してみることが大切です。

『権威者』にオススメしてもらう

自社の製品やスタッフだけでは、競合と差をつけるのが難しいかもしれない…そんな時には『権威者』に製品やサービスをオススメしてもらうのも手です。

本来の『権威者』とは、その筋の専門家のことを言います。例えばワインの宣伝であれば、ソムリエに褒めてもらうのが一番というわけですね。しかしこれはなかなか難しい…そんな時にはどうしたら良いのでしょう?「別の世界の権威者」を呼んでくれば良いのです!

ハロー効果では「何かに成功した人(専門家、人気者、権威者)は、その他の業界でも正しい判断を下せるだろう」という印象を与えます。人気プロ野球選手がビールを飲んで「おいしい!」という宣伝が効果を持つのも、つまりはこのようなハロー効果なのです。

【製品をオススメしてもらう人の例】

  • サービスと関連のある専門家
  • インフルエンサー
  • 評論家

例えばダイエット食品の場合、栄養管理士やフードコーディネーター資格のある人による「オススメ文」があるのは大きな魅力となることでしょう。

また美容分野であれば、Instagramで人気のインフルエンサー等の「わたしも使っています」という言葉は多くの女性達を引き付けるはず。美容皮膚科医等による推奨文があれば、更に強い引きになりますね。

公式サイトの動線や外観も「印象」を左右

ハロー効果に影響を及ぼす「見た目」の問題ですが、店舗や企業の公式サイト、SNS等の見た目も外すことはできません。

現代の消費者は、その多くがスマホやPCで製品や企業の情報を収集しています。TwitterやInstagramの公式アカウントがあればそれも見るでしょうし、公式サイトがあればそこもチェックすることでしょう。

  • トップページの画像の美しさ
  • サイトデザイン
  • 動線が快適かどうか
  • 表示が快適かどうか

このような部分でも、見込み客は企業・製品・サービスへの全体的な印象を決めてしまいます。快適で美しいサイトであれば「良さそう!欲しい」となることでしょう。反対にどこに何の情報があるのかわからないようなサイトでは「信頼できなそう、やめておこう」となってしまう可能性も大というわけです。

「きっと良い品質の優良な企業に違いない」という印象を持って貰うためには、WEBの隅々にまで気を配ることが大切なのですね。

おわりに

今回はハロー効果を活用してマーケティングに反映させる方法について解説しました。あなたのマーケティングのお役に立ちそうでしょうか?

ハロー効果を使いこなせば、「古ぼけたパッとしない店」を「昔ながらの粋な老舗」という印象に切り替えることもできます。「ガンコで入りにくい店」が「こだわりの専門家の店」になるかもしれません。

まずは自分の身の回りの宣伝で、どんなハロー効果が使われているかを探してみてはいかがでしょうか。ハロー効果を意識して競合他社の宣伝等を見るのも、良い参考になりますよ。

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