E-E-A-Tとは?SEOで重要な4つの要素と中小企業が実践したい対策。
ホームページを運営している皆さん、「E-E-A-T」を意識したサイトづくりはできていますか?E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質や信頼性を考える際に重視している「経験・専門性・権威性・信頼性」の4つの要素です。
以前からSEOで重要とされてきた考え方ですが、現在は単に情報を掲載するだけでなく、誰が発信しているのか、実際の経験に基づいているのか、情報を信頼できるのかといった点が重要になっています。
ただし、E-E-A-Tを高めれば必ず検索順位が上がるというわけではありません。E-E-A-Tそのものが単独のランキング要因ではなく、Googleの検索システムが有用で信頼できる情報を判断するための考え方のひとつです。
この記事では、E-E-A-Tの基本から4つの要素の意味、中小企業や個人事業者がホームページで実践できる具体的な対策まで、初心者にも分かりやすく解説します。
E-E-A-Tとは?SEOで重要とされる4つの要素

E-E-A-Tとは、Googleが検索品質評価ガイドラインなどで示している、コンテンツの品質や信頼性を考えるための4つの要素です。
読み方は「イーイーエーティー」「ダブルイーエーティー」です。
E-E-A-Tは、次の4つの英単語の頭文字からできています。
| 項目 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 経験 | Experience | 実際に体験・経験した情報であるか |
| 専門性 | Expertise | その分野について十分な知識や技術があるか |
| 権威性 | Authoritativeness | その分野で信頼できる情報源として認められているか |
| 信頼性 | Trustworthiness | 情報や運営者、サイト全体を信頼できるか |
この4つの中で、Googleは特に「Trustworthiness(信頼性)」を最も重要な要素として位置付けています。経験・専門性・権威性は、最終的に情報の信頼性を支えるものと考えると分かりやすいでしょう。
E-E-A-Tは検索順位を決める直接的な評価項目なの?
ここは誤解されやすいポイントです。
E-E-A-Tは、Googleが公式に示している特定のランキング要因ではありません。
Googleの検索システムは、さまざまな要素を組み合わせてコンテンツの有用性や信頼性を判断しています。その際、E-E-A-Tと関連性の高い多くのシグナルが総合的に活用されているとされており、E-E-A-Tはその判断を考えるうえでの基本的な考え方のひとつです。
また、Googleには検索品質評価者(Search Quality Rater)という、検索結果の品質を確認する人たちがいます。
評価者は検索結果が適切かどうかを確認するためにE-E-A-Tなどのガイドラインを利用しますが、その評価が個々のサイトの検索順位を直接決めているわけではありません。評価者の判断は、検索アルゴリズムの変更が役立つものだったかを確かめるための「ものさし」として使われています。
つまり、E-E-A-Tのチェック項目を形式的に満たせば上位表示できる、という仕組みではないのです。大切なのは、検索エンジンのために見栄えを整えることではなく、読者が安心して情報を利用できるホームページをつくることです。
E-A-TからE-E-A-Tへ。「経験」が追加された理由
E-A-Tという考え方は、以前からGoogleの検索品質評価ガイドラインに登場していました。その後、2022年12月のガイドライン改訂で、従来のE-A-TにExperience(経験)が追加され、E-E-A-Tとなりました。なお、ガイドラインはその後も更新が続いており、直近では2025年9月にも改訂されています。
従来のE-A-Tは、次の3つの要素で構成されていました。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
そこにExperience(経験)が加わり、現在のE-E-A-Tになりました。この変更で注目したいのは、専門知識だけでなく、実際に経験した人だからこそ伝えられる情報も重視されるようになったことです。例えば、商品を紹介する記事であれば、商品の仕様を説明するだけでなく、実際に使用した感想や使い勝手、注意点などを伝えることができます。
また、サービスを提供する会社であれば、実際の業務内容や施工事例、顧客の声などが経験を示す情報になります。単に他のサイトの情報をまとめるだけでは伝えられない、自分たちならではの情報を発信することが大切です。
E-E-A-Tを構成する4つの要素をわかりやすく解説
それでは、E-E-A-Tの4つの要素について、具体例を交えながら見ていきましょう。
1. 経験 Experience|実際に体験した情報があるか
Experienceは「経験」を意味します。Googleが重視するのは、実際に商品を使ったり、サービスを提供したり、現場で仕事をしたりすることで得られた経験に基づく情報です。
例えば、リフォーム会社がホームページで施工事例を紹介する場合を考えてみましょう。
- 実際の施工前・施工後の写真を掲載している
- 施工した場所や工事内容を具体的に説明している
- 作業中に発生した問題や解決方法を紹介している
- お客様から寄せられた感想を掲載している
このような情報には、実際に仕事をした会社だからこそ伝えられる内容があります。一方、他社のホームページや一般的な情報を参考にして、同じような説明を並べただけでは、独自の経験は伝わりません。
経験を伝えるには、実際に行ったことや、その過程で得られた情報を具体的に掲載することが大切です。
なお、必ずしも本人が体験した情報だけが対象になるわけではありません。顧客への取材やインタビューなどを通じて、実際の経験を正確に伝える方法もあります。
2. 専門性 Expertise|その分野について深い知識や技術があるか
Expertiseは「専門性」を意味します。専門性とは、特定の分野について十分な知識や技術を持ち、読者の疑問や問題を適切に解決できることです。
例えば、造園会社のホームページであれば、次のような情報が考えられます。
- 庭木の剪定方法や適切な時期
- 樹木の病気や害虫への対処方法
- 樹木診断の内容や専門的な判断
- 実際の施工・診断事例
- 保有資格や専門技術の紹介
こうした情報を具体的に発信することで、その会社がどのような知識や技術を持っているのかを読者に伝えられます。ただし、専門性を高めるために、関連する記事を何十本、何百本と増やせばよいわけではありません。
大切なのは、記事数ではなく、内容の質と専門的な情報の深さです。例えば、10本の記事でも、それぞれに専門的な知見や具体的な事例が盛り込まれていれば、読者にとって十分に価値のある情報になります。また、サイト全体のテーマにある程度の一貫性を持たせることも大切です。
3. 権威性 Authoritativeness|その分野で信頼されているか
Authoritativenessは「権威性」を意味します。簡単に言うと、その分野について情報を発信する際に、第三者からも信頼できる存在として認められているかということです。
例えば、次のような情報が権威性を伝える材料になります。
- 業界での活動実績や受賞歴
- 専門資格や認定資格
- 業界団体への所属
- 専門家としてのメディア掲載や取材実績
- 他の信頼できるサイトや専門家からの紹介・言及
- 長年にわたる事業活動や専門分野での実績
ここで重要なのは、単に自社で「当社は業界トップです」と宣言することではありません。実績や活動内容を具体的に示し、第三者から見ても納得できる情報を掲載することが大切です。
例えば、創業年数だけを掲載するよりも、これまでに対応してきた業務内容や具体的な事例、専門分野での取り組みを紹介した方が、会社の実力を理解してもらいやすくなります。
SNSで多くのフォロワーを獲得することだけが権威性につながるわけではありません。実際の事業活動や専門分野での評価を積み重ねていくことが重要です。
4. 信頼性 Trustworthiness|情報や運営者を安心して信頼できるか
Trustworthinessは「信頼性」を意味します。E-E-A-Tの4つの要素の中で、Googleが最も重要としているのが、この信頼性です。どれだけ専門的な情報を掲載していても、情報の出どころが分からなかったり、運営者が不明だったりすれば、読者は安心して利用できません。
例えば、次のような情報が信頼性を高めるうえで重要になります。
- 会社名・所在地・電話番号などの基本情報
- 代表者や運営者のプロフィール
- サービス内容や料金の明確な説明
- 実績や施工事例の具体的な紹介
- 顧客の声や問い合わせ方法
- 情報の出典や参考資料
- 個人情報保護方針やセキュリティへの配慮
また、掲載している情報が正確であることも重要です。
古い料金表、終了したサービス、変更前の営業時間などがそのまま残っていると、読者に不信感を与える原因になります。ホームページは公開したら終わりではありません。事業内容やサービスに変更があれば、関連するページも適切に見直していきましょう。
E-E-A-Tを高めるために中小企業が実践したい7つの対策

E-E-A-Tの意味が分かったところで、実際にどのような対策をすればよいのでしょうか。ここでは、中小企業や個人事業者でも取り組みやすい7つの方法を紹介します。まず、7つの対策と、それぞれが主に関係する要素を一覧にしてみましょう。
| 対策 | 具体的な取り組み | 主に関係する要素 |
|---|---|---|
| 実務経験の紹介 | 施工事例・業務実績 | 経験 |
| 写真・動画 | オリジナル素材の掲載 | 経験・信頼性 |
| 専門知識の発信 | 専門記事・ノウハウ | 専門性 |
| 運営者情報 | 会社概要・プロフィール | 信頼性・権威性 |
| 実績・顧客の声 | 事例・評価・受賞歴 | 経験・権威性・信頼性 |
| 情報の更新 | 料金・サービス内容の見直し | 信頼性 |
| セキュリティ | SSL・不正アクセス対策 | 信頼性 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 実際の仕事や経験を具体的に紹介する
まず取り組みたいのが、実際の業務経験をホームページに掲載することです。例えば、建設会社であれば施工事例、飲食店であれば料理や食材へのこだわり、美容室であれば施術事例などが考えられます。
単に「高品質なサービスを提供しています」と書くだけでは、具体的な強みは伝わりません。
- どのような依頼だったのか
- どのような課題があったのか
- どのように対応したのか
- どのような結果になったのか
このような情報を掲載することで、実際の経験や技術を読者に伝えられます。
2. オリジナルの写真や動画を活用する
実際の仕事の様子や商品、店舗、スタッフなどを撮影した写真・動画も、経験を伝えるための有効な材料です。例えば、施工事例に完成後の写真だけでなく、施工前や作業中の写真も掲載すれば、どのような仕事を行ったのかが分かりやすくなります。
ただし、写真をたくさん掲載すればよいというわけではありません。写真が何を示しているのか、どのような作業を行ったのかといった説明を添えることが大切です。
実際の業務と関係のないフリー素材ばかりでは、会社独自の経験や強みは伝わりにくくなります。
3. 専門知識や技術を分かりやすく発信する
自社が持っている知識や技術を、ブログやサービスページで発信していきましょう。例えば、造園会社であれば樹木の手入れや病害虫対策、税理士事務所であれば税務に関する基礎知識、ホームページ制作会社であればSEOやWeb集客の改善方法などです。
ここで意識したいのは、一般的な情報をまとめるだけでなく、自社ならではの知識や判断基準を盛り込むことです。読者が抱えている疑問に対して、具体的な解決方法を示すことが、専門性を伝えることにつながります。
4. 会社情報・運営者・執筆者を明確にする
誰が情報を発信しているのかを明確にすることも重要です。会社概要や代表者プロフィール、スタッフ紹介などを掲載し、事業内容や専門分野、これまでの経歴などを分かりやすく伝えましょう。
ブログ記事についても、必要に応じて執筆者や監修者を明記し、その人の専門分野や経験が分かるプロフィールページにつなげると効果的です。
Googleは、コンテンツを見直す際の考え方として「Who(誰が作成したのか)」「How(どのように作成したのか)」「Why(なぜ作成したのか)」の3つを挙げています。読者が「誰が、どんな経験や知識をもとに、何のために書いた記事なのか」を理解できるようにしておくと、信頼されやすくなります。
ただし、実際には関わっていない専門家を監修者として掲載したり、保有していない資格を記載したりすることは避けなければなりません。
5. 実績・顧客の声・第三者からの評価を掲載する
自社の強みを伝えるには、実際の実績や顧客の声も役立ちます。
例えば、次のような情報です。
- これまでの施工件数や対応実績
- 具体的な制作事例や導入事例
- 顧客から寄せられた感想
- メディア掲載や受賞歴
- 専門分野での活動実績
実績を掲載するときは、可能な限り対象期間や集計条件を明確にしましょう。例えば「施工実績多数」と書くよりも、「2025年度の年間施工実績〇件」のように、根拠を確認できる数字の方が具体的です。
もちろん、実績を水増ししたり、事実と異なる顧客の声を掲載したりすることは信頼性を損ないます。
6. 情報の正確性を保ち、必要な箇所を更新する
ホームページに掲載している情報は、公開後も定期的に確認しましょう。特に、次のような情報は変更がないか確認しておきたいところです。
- サービス内容や対応地域
- 料金・営業時間・営業日
- 会社情報やスタッフ情報
- 法律や制度に関する説明
- 商品・サービスの仕様
- 過去の実績や事例
情報が古くなっている場合には、必要な部分を修正します。ただし、毎月必ず記事を追加したり、内容を変えずに更新日だけを新しくしたりする必要はありません。更新の目的は、ホームページを新しく見せることではなく、読者に正確な情報を届けることです。
7. セキュリティ対策と安心して利用できる環境を整える
ホームページそのものの安全性にも配慮しましょう。
例えば、次のような対策が考えられます。
- HTTPS(SSL/TLS)への対応
- WordPressやプラグインの適切な更新
- 管理画面のパスワード管理
- 不要なユーザーアカウントの削除
- 定期的なバックアップ
- 不正アクセスや改ざんへの備え
- 問い合わせフォームの個人情報保護
特に問い合わせフォームなどで個人情報を扱う場合には、適切な管理が必要です。HTTPSに対応しているだけで信頼性が十分というわけではありません。サイトの管理体制や個人情報の取り扱いも含めて、安心して利用できる環境を整えていきましょう。
AI検索の時代にもE-E-A-Tの考え方は役立つ
最近は、Googleの検索結果に表示されるAIによる概要(AI Overviews)やAIモード、ChatGPT、Perplexityなどの生成AIを使って情報を探す人も増えています。
こうしたAI検索でも、情報の出どころが明確で、実際の経験や専門知識に基づいた内容は、参照されやすくなると考えられます。Googleも2026年5月に生成AI機能向けの最適化ガイドを公開しており、SEOの基本が引き続き土台になるという考え方を示しています。ただし、「この対策をすれば必ずAIに引用される」という方法が確立しているわけではありません。
だからこそ、会社情報を明記する、事例を具体的に載せる、情報を最新に保つといった基本の積み重ねが、検索エンジンにも生成AIにも、そして何より読者にも伝わりやすいホームページにつながります。
E-E-A-T対策でよくある勘違い
ここまで紹介した対策の中には、少し誤解されやすいものもあります。最後に、E-E-A-Tについてよくある勘違いを整理しておきましょう。
| よくある勘違い | 実際に大切なこと |
|---|---|
| 記事数を増やせば専門性が高まる | 記事数よりも内容の質や独自性が重要 |
| 毎月更新すれば評価される | 更新頻度よりも情報の正確性が重要 |
| 写真を掲載すれば経験が伝わる | 実際の経験に基づく写真と説明が必要 |
| SNSで拡散されれば権威性が高まる | 専門分野での実績や第三者からの評価も重要 |
| E-E-A-T対策をすれば検索順位が上がる | E-E-A-Tは検索順位を保証するものではない |
| すべてのページに資格や監修者が必要 | ページの目的や内容に応じた情報の示し方が大切 |
| 生成AIで記事を書けば専門性が高まる | AIを使うこと自体が問題なのではなく、内容の正確さ・独自の経験・発信者の責任が重要 |
E-E-A-T対策は、チェック項目を形式的に埋める作業ではありません。自社の経験や専門知識を正しく伝え、読者が安心して判断できる情報を提供することが基本です。
まとめ|E-E-A-Tは信頼されるホームページづくりから
E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質や信頼性を考える際に重視している「経験・専門性・権威性・信頼性」の4つの要素です。特に重要なのは、実際の経験に基づく情報を発信し、誰が運営しているのかを明確にし、読者が安心して利用できるホームページにすることです。
中小企業や個人事業者の場合、大手企業のように大規模な情報発信を行う必要はありません。まずは、次のような身近なところから改善してみましょう。
- 実際の仕事や施工事例を掲載する
- 自社の専門知識や技術をブログで発信する
- 代表者やスタッフのプロフィールを充実させる
- 実績や顧客の声を具体的に紹介する
- 古い情報や間違った情報を見直す
- セキュリティ対策を適切に行う
ホームページは、制作して公開すれば終わりではありません。日々の仕事で得られた経験や知識、顧客からの評価などを少しずつ積み重ねていくことで、ホームページの情報はより充実していきます。
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