『embot』(キッズプログラマースターターキット)とは、ロボット制作とプログラミングによる操作が楽しめる[「教育用のおもちゃ」です。「Emotion Robot」という遠隔操作対応ロボットのノウハウをプログラミング教育向けに転用したもので、学校のプログラミング授業や子ども向けプログラミング教室の中にも『embot』を教材として採用する施設も登場しています。
「子どもにプログラミングに触れさせたいけど、何から始めたら良いのか…」と悩んでいる保護者の方の中には、この『embot』が気になっている人も多いのではないでしょうか。今回は『embot』について、その魅力と購入する場合の注意点を詳しく解説していきます。
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embotキッズプログラマースターターキットの6つの魅力
まずはembotの画期的な点や、他の教材との違い、良い点等を見ていきましょう。
1.ボディはダンボール!工作感覚でロボット作り
「ロボットを自分で作る」というと、トーキングロボット「Robi」やペットロボット「AIBO」のような工業製品を思い浮かべる方も多いはず。最近では歩くRobiを作れるキットをディアゴスティーニが発売し話題にもなりましたが、「あんなに難しそうなものを本当に家庭で作れるのだろうか…」と不安に感じる方も居ることでしょう。
しかし『embot』の場合、ロボットのボディはなんとダンボール!ふだんお子さんが作っている「工作」のような感覚で、楽しくロボット作りを進めていくことができるのです。
embotかわいい。殿様かと pic.twitter.com/nqqznwPqIm
— R_nkm (@Rntm0829) July 26, 2019
2.チュートリアルアプリでカンタン制作
ダンボールで作った『embot』のボディには付属のモーター等を入れていきますが、これらの制作過程はすべて、付属のマニュアルだけでなく「チュートリアルアプリ」の動画でも詳細を見ることができます。
作り方手順を動画で何度でも確認できるので、推奨年齢(6歳以上)のお子様であれば自分一人でロボット制作を進めていけるでしょう。もちろん「プログラミングを一緒に学んでみたい」と考えている保護者の方と一緒に制作を楽しむのもOKです。
3.直感的なプログラミングでABC勉強前でもOK
『embot』のボディの制作を終えたら、いよいよプログラミングによるロボット操作に入ります。プログラミングはスマホもしくはiPad等のタブレットによるカンタン入力でOK。視覚的なアイコンのみで直感的に入力していくこともできるので、「アルファベットはまだ勉強していない」というお子さんでも気軽に取り組むことができます。
実践的なプログラミングを行うことで「自分でプログラムし、自分で動かせる」という喜びを感じられるのは、初めてのプログラミング教育としては嬉しいポイントですね。
4.自分好みにカスタマイズ。新しくするのもOK
『embot』はチュートリアルの指定通りに作れば1~2時間程度で制作することができます。とは言えダンボール製のembotは、「作って終わり」ではありません。ダンボールボディだからこその「子どもらしいカスタマイズ」をたくさん楽しめるのです。
例えば色を塗ったり、折り紙やレース・ビーズを貼ったり。操作で動かせるようになった手に、別のダンボール等で作ったアイテムをもたせて、キャラクター性をプラスするのも良いでしょう。子どもならではの自由な創造力で作った「自分だけのロボット」を動かす喜びを、毎日感じてもらえる…というわけです。
また「何度も作り変えることもできる」というのも『embot』の魅力。モーターを動かせる作りであれば、ボディに牛乳パックやペットボトル・カップラーメンの容器等を使った大胆な制作変更を行ってもOK!まったく新しい『embot』を、お子様自身の手で生み出せるのは大きなメリットと言えそうです
5.ドリルのおさらいで学力が身につく
せっかくプログラミングを学んだのに、ただロボットを作って遊んで楽しかった…それだけで終わってしまうのはもったいないですよね。『embot』のスターターキットでは、その日に動かしたプログラミングの内容をドリルでわかりやすく復習できるようになっています。
今日学んだ内容をすぐにおさらいできるから、楽しく遊んでいるような気分でプログラミングの基礎知識がしっかり身につくというわけです。ドリルはクイズ風になっており、「プログラミングは初めて」というパパ・ママがお子さんと一緒に学ぶ教材としても向いています。
6.embotの価格は全キット付きで5,000円台
『embot』キッズプログラマースターターキットは、embotの公式サイトまたはAmazonで販売されています。embotの価格は税込で5,684円。組み立て用のダンボールやコア、モーター、ライトやブザー等の一式が入ってこの価格です。
「子ども用の教材で5,000円台」というembotの価格設定を高いと感じるか安いと感じるかは、人によって変わるでしょう。しかし例えば通学型の子どもプログラミング教室の場合、安いところでも入門コースの月謝が8,000円~10,000円程度、高いところでは15,000円くらいかかります。これにさらに教材代やPCレンタル代等がかかるので、月額で20,000円弱くらいの出費となるケースは珍しくありません。
プログラミング教室に通わせる料金に比較すると、自分達でロボット入門を学べる『embot』のキッズプログラマースターターキットは比較的リーズナブルな価格帯と言えるのではないでしょうか。
embotで楽しく学べる?注意ポイントは2つ!
embotの電池がすぐになくなるので、miniUSBで電力供給できるよう改良。
6歳児がfor文のプログラミングをじっくりやれるようになった♪ pic.twitter.com/BYcKw9FrT3— 津田マリリン (@marilyntsuda) July 25, 2019
1.ネットに繋がったタブレットorスマホは必要
『embot』では、専用のアプリをダウンロードしてプログラミングに使用します。また遊んだ後のドリルによる学習の際にも、専用アプリが必須です。つまり『embot』で遊んだり勉強をするためには、インターネットに接続している状態のタブレット(またはスマホ)が必要になります。
お父様・お母様と一緒に遊ぶといったスタイルであれば、ご両親のスマホを一時的に使うようなスタイルでも大丈夫でしょう。しかし一人で制作し、その後もじっくりとプログラミングに取り組んで欲しい…という場合には、お子さんがご自身で扱いやすいタブレットを持たせるのが理想的です。
なお『embot』のアプリは、以下のOS環境に対応しています。
・Android:4.4.2以上
・iOS:10以上
・Windows:10以上
「自分の古いスマホにSIMを入れて使えないかな?」と考える保護者の方も多いですが、あまり古いAndroidスマホやiPhone等だとembotアプリが対応しません。推奨環境には十分にご注意ください。
2.3~4歳以下のお子さんが居る家庭は要注意
『embot』は対象年齢を6歳以上としている教育用のおもちゃです。電気回路がわかるようになったり、アルファベットを理解した9歳~10歳以上(小学校3年生以上)のお子さんだとより楽しめる内容になっていますが、「一人で工作をして遊べる」「タブレットが自分で扱える」というお子さんであれば、一人でも十分に遊べる内容になっています。
ただし、ご家庭に対象年齢よりも小さなお子さん(弟さん/妹さん)が居る場合には注意しましょう。embotのブザー、ライト等の誤飲が起こる可能性があります。対象年齢よりも小さなお子様が居るご家庭の場合には、保護者の方と一緒に制作するスタイルにしましょう。
おわりに
教育用のプログラミングおもちゃ『embot』の特徴や注意点はいかがでしたか?自分で作り上げたロボットが指定したプログラム通りに動く姿を観るのは、大人でも感動するものです。これからのプログラミング教育に積極的になれるように、「作る喜び・動かせる楽しさ」を体感できる『embot』はまさにピッタリの教材となってくれるのではないでしょうか。
経済産業省による調査では、今後10年間でIT人材が数十万人という規模で不足していくだろうという見通しが記されています。
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