ロボットプログラミングとは?学ぶ目的は?よくある8つの疑問を解説

ロボットプログラミング

「最近、家の近所にロボットプログラミングスクールが増えたなあ」「新聞やテレビでもロボットプログラミングについての話題をよく目にする」等等、「ロボットプログラミング」という言葉に触れる機会が増えたという人は多いのではないでしょうか。

でもその反面「ロボットプログラミングとは何?」「勉強するメリットってあるの?」等、ロボットプログラミングの内情については知らない人がほとんどのようです。

ロボットプログラミングの重要性は、2020年を境目にして急速に上昇すると考えられています。後から「しまった!遅れをとった!」と思う前に、早めにロボットプログラミングについての疑問を解消しておきましょう。ここではロボットプログラミングについてよくある疑問を、8つのポイントから解説していきます。

1.ロボットプログラミングとは何?

.ロボットプログラミングとは
ロボットプログラミングとは、「ロボットの電気系統及び外装を制作し、それを制御するためのプログラムも作って、ロボットを動かす」ことを意味しています。でもこれだけ言われても、ちょっとピンと来ませんよね。

例えば「ドラえもん」や「鉄腕アトム」「ガンダム」といったSFアニメのような大それたイメージや、映画に出てくる博士のようなイメージばかりが思い浮かぶ…という人も多いのではないでしょうか。

まずは「ロボット」そして「プログラミング(プログラム)」というそれぞれの存在について、実際の言葉の意味を知っておきましょう。

プログラム/プログラミングとは?

プログラミング
プログラムとは、様々な装置・機械を動かすための「命令(指示)」のことです。どんな機械もコンピューターも、命令が無くては動くことはできません。

一見して非常に高度な処理を行っている大型コンピューターも、設計者の意図する「プログラム」に従って忠実に動いています。でも機械やコンピューターは、人間と違って「あいまいな指示」では命令内容を読み取ることはできないのです。

例えば身近な例として「全自動洗濯機」で考えてみましょう。スイッチひとつ押せば洗濯は完了するように見えますが、そこにはたくさんの「プログラム」が働いています。

【洗濯機の動きの例】
1)洗濯槽の中の洗濯機の重さを測る
2)水の栓を開ける
3)重さに従った水量が来たら水を止める
4)洗剤口のフタを開けて洗剤を入れる
5)規定時間の間、洗濯槽を回す
6)洗濯槽下の弁を開けて水を落とす
7)洗濯槽を高速で回し脱水する

これらの動きのひとつひとつには、さらに細かな「命令」が働いています。「洗濯をする」というひとつの動作を終えるまでには、非常に複雑かつ順序立てた「命令(プログラム)」が必要なのです。

プログラミングとは、機械に命令が伝わるように「機械の言葉で命令を作ってあげること」そして「命令を順番立てること」とも言えます。私達が日々使っているスマホやパソコンをこの言語(プログラミング言語)動かしているのはもちろん、例えば銀行やコンビニに有るATM 、バスの電光表示板、エレベーター、炊飯ジャー…様々な機械はこのような「プログラミング」によって動いているのです。

「ロボット」はイメージとは違う?

「ロボット」というと、例えばHONDAの「ASIMO」のような「二足歩行ロボット」のものや、ソフトバンクのペッパーくんのように「しゃべるヒト型ロボット」を思い起こす人も多いことでしょう。

もちろんこれらもロボットの一部ではありますが、ロボットは必ずしも「ヒト型」であったり、二足歩行をするものばかりではありません。例えば商品名「ルンバ」で有名なお掃除ロボも「ロボット」の一種です。この他、現代の日本の工場にはたくさんの工業用ロボットが働いています。

人間型ではなくても「ロボット」ということにはなるわけです。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、ロボットを以下のように定義しています。

ロボットとは
1)センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有すること
2)知能化した機械システムであること

これだと少しむずかしいですが、カンタンに言えば「人の代わりになにかの作業を行うために知能化した装置(機械)」ということですね。そしてロボットは従来の機械とは異なり、動くにはセンサーや駆動系が必要ということになります。

ロボット・プログラミングは「モーターやセンサーを搭載したロボットを制作し、さらにそのロボットを動かすためのプログラムも作ることである」–ひとつひとつの単語から解読していくと、「ロボットプログラミング」の意味が理解しやすくなったのではないでしょうか。

2.ロボットプログラミングが注目される背景は?

プログラミングの必修化
さてロボット・プログラミングについてカンタンに理解ができたところで、なぜ今「プログラミング」についての注目度が上がったのかを見ていきましょう。大きな理由としては、日本の義務教育ならびに高等教育で「プログラミングの必修化」が決定したことが挙げられます。

2016年、文部科学省は情報教育の推進の一環としてプログラミング言語の必修化をとりまとめました。2020年4月から使用される小学校の新学習指導要綱では、小学生プログラミング教育が盛り込まれています。

私たちがかつて国語や算数を小学校で学んだように、小学生の子どもたちがプログラミングの基礎を学ぶ時代がやってきたのです。さらに2021年には、中学校でのプログラミング教育必修化がスタート。翌2022年には、各高校でもプログラミングを学ぶようになる予定です。

かつてのプログラミング言語というと「専門分野の人が学ぶもの」というイメージがありましたが、これからの若い世代にはプログラミングが一般常識になっていくというわけです。

3.プログラミング教育が必要となった理由は?

経済産業省IT 人材需給の試算結果
プログラミングを必修化してでも学ぶことがなぜ急務となったのか?そこには、IT技術の急速な発展や日本の今後の経済状況等が影響を及ぼしています。

ハイレベルなIT系人材の不足

「パソコンやスマホが扱える」という日本人の率は、20年前に比べて大きく上昇しました。いまや誰もがスマホを使いネットに接続できる時代です。しかし、自分自身でサイトを作ったりプログラミング言語を扱える人間の数はどうでしょうか?

家電感覚で気軽に使える「スマホ」の登場以降、日本人のIT学習レベルはむしろ下がっているとも言われています。スマホユーザー達には自分で作らなくても便利なアプリがありますし、基礎学習をしなくてもSNSや動画サイトを利用することはできるからです。

その反面、各産業ではより高度なIT技術の導入が必要とされています。プログラミングができる人間、パソコンをより高度に扱える人間の数は不足している状態です。この需要と供給の差はますます激化し、10年後には100万人レベルの人材不足が起こるとの予測もされています。

世界各国ではこのような情勢を鑑み、1980年~90年頃から小学校・中学校でのプログラミングの授業を積極的に取り入れてきました。日本の対策はかなり遅い方なんですね。ハイレベルなIT人材の不足を防止するためにも、プログラミンの基礎を理解できる人間を増加させておきたいというのが日本政府の狙いと言えるでしょう。

「AI失業」の防止対策

百貨店や病院等、様々な施設でAI(人工知能)によるサービスに触れたことがあるという人の数は徐々に増えてきています。2020年春にはJR東日本がAIによる案内サービスをスタートさせて話題となりましたね。

また私達が気づかないところでもAIは活躍しています。You Tubeは2017年にAIを導入し、不適切コンテンツの排除やリコメンド(おすすめ動画)提示等の作業にあたらせるようになりました。

このようなAIの発展は素晴らしいものではありますが、同時に「単純作業はAIに任せれば良い」という時代の到来でもあります。つまり、単純作業だけに従事する人間は失業する率が高いというわけです。

このような「AI失業率」は、2020年代後半から2030年になる頃、大幅に上がると考えられています。しかし上でも紹介したとおり、高度なIT人材については今後も需要はあり続けます。AI失業という危機を回避するためにも、「プログラミングができる側」になることが重要というわけです。

4.ロボットプログラミングを学ぶメリットはある?

政府主導でプログラミング必修化と言われても「面倒だな」と感じる人は多いことでしょう。しかし受け身な姿勢でプログラミングを学ぶより、できれば積極的にプログラミングに関わることをおすすめします。

なぜならロボットプログラミングを学ぶことは、学ぶ側にとって多くのメリットをもたらすからです。

進学の上で有利になる

プログラミング教育が必修化となったことで、ロボットが扱える・プログラミングができるといった技能は「趣味や課外活動」ではなく「成績の一環」と判断される時代が到来しました。

プログラミングの成績優秀者は、進学の上でも有利となることが期待できます。また例えばロボットコンテストでの入賞、自由研究でのプログラミング作品制作といった活動も、推薦入試・AO入試等で有利な要素となると予測されています。

就職可能な分野が広がる

扱えるプログラミング言語が増えれば、それだけ就職可能な分野にも広がりが出ます。特に今後は、各業界でIT人材が必要とされる時代です。一見するとデジタル業界ではない「医療」「第一次産業」「教育業界」といった業界でも、プログラミングに対する理解度が高い人間の需要が高くなることが予測されています。

「ロボットプログラミング学習歴」が、様々な業界での就職を有利にしてくれることが期待できるのです。

論理性が得られる

プログラムを作りロボットを動かすには、きちんとした論理を身につける必要があります。

上の「プログラムとは」でもご紹介しましたが、ロボットはただ「動け!」というだけでは動きません。ひとつひとつの作業の手順を噛み砕き、順番を考えながら設定をして、初めて正しく動くことができるのです。

プログラミングを学んでいくことで、私達は『論理性』を獲得していきます。「なんとなくAと思うからA」ではなく、「Bという理由があるからAとなる。そのためにはCの後にDという手段が必要」といった、優先順位を踏まえ、要点を絞った思考力を身につけることができるのです。

豊かな発想力が得られる

ロボットプログラミングの現場では、「もっとこうしたら便利になる」「こんな風にできたらいいのに」といった発想力が重視されます。

特に幼児~10代といった若いうちからロボットプログラミングを学ぶことは、発想力を鍛える良い刺激となることでしょう。

創造力が強まる

ロボットプログラミングでは、単に「こうだったら良い」という想像だけで終わらせず、そのインスピレーションを目の前の「モノ」で現実化させます。

自分自身で作り上げたロボットが思い通りに動くことは、大きな満足感をもたらし「モノづくり」への意欲をかきたてます。想像力のみならず「創造力」を養えるという点もロボットプログラミングの良い点と言えるでしょう。

問題への対処能力が上がる

ロボット制作において、何ひとつ問題が起こらずスイスイと出来上がる…ということは99%ありません。「足がうまく上がらない?」「前に進まない」等、何らかのトラブルを体験することになります。

ロボットプログラミングを学ぶということは、このようなトラブルにひとつずつ冷静に対処し、それを解決する力を得ていくということです。現実処理能力や忍耐力を養える場でもあります。

5.プログラミングは学校以外でも学んだ方が良い?

「必修化されるなら、子どもは学校に行くだけでプログラミングが学べるんだな」と思う方は少なくないことでしょう。しかし残念ながら、少なく見積もっても2020年代いっぱいは、学校のみにプログラミング教育をまかせることがおすすめできません。

なぜなら、学校側がプログラミング指導に慣れていないからです。小学校の先生の中には、「パソコンを使うのもちょっと苦手」という方もいらっしゃることでしょう。そんな人でも2020年からはプログラミング教育に携わるわけです。

極端な言い方をすれば、各小学校では「ド素人がプログラミングを教える」という非常に困った状態となることが予測されます。また、プログラミング教育を学ぶ上での施設や設備が整っていない学校も珍しくありません。

特に指導要綱がスタートしてからの最初の数年は、「先生の理解度」や「学校の設備の充実度」等によって、プログラミング教育の内容に大きな開きが出てしまうことも予測されます。

正しいプログラミング知識を得るための要素

プログラミング技術に長けた人・専門家に教わる
一人一台の教材で学べる
1ヶ月でロボット1台制作等、ペース配分がしっかりしている

上記のようなきちんとしたプログラミング教育を受けるのであれば、外部のロボットプログラミングスクール等も並行して受講した方が良いでしょう。

ちなみに2018年の「子どもに行かせたい習い事ランキング」では、「プログラミング教室」はサッカーに続いて2位にまで躍り出ました。「学校以外」でのプログラミング学習が重視されている傾向は、このような点からも見て取ることができます。

6.「プログラミング教室」と「ロボットプログラミング教室」はどう違う?

「プログラミング教室」と「ロボットプログラミング教室」には次のような違いがあります。

プログラミング教室
使用するのは基本的にPC(パソコン)のみ
プログラミング基礎から、アプリ制作・ゲーム制作等を学ぶ
ロボット・プログラミング教室
使用するのはPC(パソコン)やタブレットとロボット
ロボットの制作と、駆動系について等を学ぶ
プログラミング基礎から、上級のコンピュータープログラム制作までを幅広く学ぶ。ロボット制御のアプリ制作等に取り組むことも

ロボット・プログラミングの場合、デジタルな教育のみならず「実際にロボットづくりをする」という点が盛り込まれている点が大きな違いと言えます。

パソコンの前に座るだけよりモノ作りにも携わってほしい
より創造力を養いたい
デジタル業界だけでなく、幅広い分野での仕事に興味を持ってほしい

上記のような考えをお持ちの場合、ロボットプログラミングを選ぶ人が多いようです。

7.ロボットプログラミングの学習方法は?

ではロボットプログラミングは、どのようにして学ぶことができるのでしょうか。現在の日本ですと、大きく分けて3つの方法があります。

1)ロボットプログラミング教室に通う
2)通信型のロボットプログラミング講座を受講する
3)ロボットプログラミング教材で独学する

ちなみに費用の点から見ると、平均的にはロボット・プログラミング教室 > 通信教育 > 教材で独学…という順番になります。

ただし、通信教育や独学でロボット・プログラミングを学ぶには、家庭での環境が整っていることが必須です。最新のバージョンに対応したパソコンは必要ですし、幼児教育の場合には保護者側のネットやパソコンについての基礎学力が求められます。

「スマホくらいしか使ったことがない」「パソコンもネットもあまりよくわからない」という場合は、外部のロボット・プログラミング教室に頼った方が良いかもしれません。

反対にある程度のPCを学んでいる人であれば、ロボット・プログラミングの基礎部分を教材だけで学べるケースもあるでしょう。

8.大人もロボットプログラミングを学べる?

ロボットプログラミング教育というと、幼児・小学生向け等の「子どもの習い事」をイメージする人が多いかもしれません。

しかし最近では、大人向けのロボットプログラミング教育も充実していきています。

親子・大人参加型の講座例
出張型ロボットプログラミングスクール TinkerBase
富士通オープンカレッジ 秋田校: おとなのロボットプログラミング講座 基礎コース
C60プログラミング教室:親子参加・大人はお酒が出るロボット・プログラミング教室

また、子供向けのロボットプログラミング教材から独学をスタートさせてみるのも手です。子供向け教材を侮ることなかれ、例えば『教育版 レゴ マインドストーム』等は大人も満足できるハイクオリティな教材となっています。

「自分もロボットプログラミングに触れてみようかな」と思ったら、手軽な通信講座や教材等からスタートしてみるのも良さそうですね。

オンライン対応ロボットプログラミング教室

Tech Kids School(テックキッズスクール)🧑の特徴や口コミ評判を徹底分析

Tech Kids School(テックキッズスクール)

対象年齢2020年3月まで:小学2年生〜小学6年生
2020年4月以降:小学1年生〜小学6年生
コース継続学習コース:毎週通学
短期体験コース:夏休みなどに2~5日ほど通う
オンライン学習コース:自宅でも学習できます
※体験レッスンあり
教室【正規校5校】
東京渋谷校・東京秋葉原・二子玉川校・大阪梅田校・沖縄那覇校
【パートナー校20校】
東京7校・神奈川5校・千葉3校・埼玉1校・香川1校・長崎1校・沖縄2校
月謝入会金:0円
受講料月額:19,000円(税別)
教材費月額:2,000円(税別)
オプション:PCレンタル:¥4,000 /月(税別)
レッスン時間※授業は1回120分間で、年間36回
特徴サイバーエージェントが運営する老舗スクールで、卒業生は累計5,000人以上!AbemaTVなどのサービスを手がけるサイバーエージェントが2013年から運営しています。その実績からメディアや雑誌にも数多く取り上げられています。
公式ホームページhttps://techkidsschool.jp/

テックキッズスクール 公式サイト

LITALICOワンダー

オンライン対応 ロボットプログラミング教室・LITALICOワンダーの特徴や口コミ評判は?

対象年齢ゲーム&アプリ プログラミングコース:対象年齢は年長から高校生まで
ゲーム&アプリ エキスパートコース:対象年齢は小3から高校生まで
ロボットクリエイトコース:対象年齢は年長から小3まで
ロボットテクニカルコース:対象年齢は小3から高校生まで
デジタルファブリケーションコース:対象年齢は小1から高校生まで
コース継続学習コース:毎週通学
短期体験コース:夏休みなどに2~5日ほど通う
オンライン学習コース:自宅でも学習できます
※体験レッスンあり
教室東京:13校(三軒茶屋・渋谷・秋葉原・池袋・町田等)
神奈川3校:川崎・横浜・東神奈川・横浜桜木町
埼玉1校:大宮(2020年3月オープン予定)
授業料入塾金:15,000円(税込16,500円)
授業料月額:月2回:12,000円(税込13,200円)/月4回:20,000円(税込22,000円)
【ゲーム&アプリエキスパートコースのみ】
授業料月額:月4回:24,000円(税込26,400円)
教材費月額:月2回:1,000円(税込1,100円)/月4回:2,000円(税込2,200円)
教室運営費(月額):2,000円(税込2,200円)
授業時間1コマ90分
特徴「オーダーメイドカリキュラム」を提供。お子さまの興味や得意、ペースに合わせて、1人ひとりカリキュラムを考案しています。また、発達障害・ADHD・学習障害のお子さまでも大丈夫!運営元・株式会社LITALICOは、発達障害・ADHD・学習障害のお子さまへの学習支援・教育支援を行う「LITALICOジュニア」を運営しています。
公式ホームページhttps://wonder.litalico.jp/

LITALIKOワンダー 公式サイト

おわりに

ロボットプログラミングについての代表的な8つの疑問を徹底的に解説してみましたが、いかがでしたか?小学校でプログラミングが必修化される2020年は、いわば「ロボットプログラミング元年」といった年になるかもしれません。

ここから日本でのプログラミング教育は大きく変わっていくことが予測されます。5年後・10年後になって「ついていけない…」と悩む前に、早めにロボットプログラミングを学ぶ方法を検討しておきたいですね。

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