スマホの世帯保有率が72%を越えた現在、「ネット」は今や消費者の情報収集ツールとして欠かせない存在となっています。企業・店舗が集客率アップ・売上アップを考える上では、ネット上での販促である「webマーケティング」を外すことができないと言っても良いでしょう。
しかしwebマーケティングとして「店舗の情報を掲載した公式サイトを作って終わり」「一度サイトを作ってからは、ほとんど更新していない」という経営者の方もまだまだ多いようです。
残念ながらこれでは、満足な集客効果を望むのは難しいかもしれません。webによる集客効果を出すためには、定期的な「ブログコンテンツ」の更新が重要となると言われています。
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1.SEO対策(検索エンジン最適化)のため
ブログコンテンツがなぜ必須なのか?これを語る上で欠かせないのが「SEO対策」の存在です。「SEO対策」とは別名「検索エンジン最適化」とも呼ばれるもの。カンタンに言えば「Yahoo!やGoogle等の検索エンジンに『良質なサイト』と判断して貰うための対策」です。
Yahoo!やGoogle等の検索エンジンは、ユーザー側が検索をした際に「より満足度の高いサイト」を表示させたいと考えています。独自性の高いコンテンツ、ユーザーのニーズに合ったコンテンツであれば「良質なサイト」を判断されて、検索結果は徐々に上位に表示されるようになっていくのです。
ちなみに「Yahoo!」「Google」をネット検索に使用する人はネットユーザー全体の90%以上となっています。この2つの検索エンジンに「質が高い」と判定されることがまず重要というわけです。
しかしユーザー側は様々なワードで検索をかけてきますから、コンテンツ制作側はそれに合わせる必要があります。例えば「美容院」に興味のあるユーザーで考えてみましょう。ユーザーは必ずしも「美容院+地名」で美容院を探すとは限りませんね。
【ユーザー側の検索例】
・美容院+地名+安い
・美容院+駅名+ストレートパーマ
・美容院+探し方
・ヘアサロン+駅名+駅から近い
・ヘアサロン+髪型+提案 等
SEO対策では上記のようなユーザー側のニーズに合いそうな多種多様なワードを予め想定し、マッチしたキーワードを盛り込んだコンテンツを用意しておく必要があるのです。
ただいわゆる「店舗公式のホームページ」の場合、様々なワードを詰め込んだコンテンツを制作するのが難しいこともありますよね。例えば前述した「美容院」サイトの場合、基本コンテンツは「メニュー表」「マップ」「ヘアスタイル例」と言ったところでしょう。
「SEO対策だから」とキーワードをやたらに盛り込みすぎれば、サイトデザインに問題が出る可能性も高いです。またSEO対策では、1つのページにとにかくキーワードを掲載しておけば良いというものではありません。
このような時に頼りになるのが「ブログコンテンツ」ということになります。「ブログ」であれば、1つのテーマ(検索キーワードに沿った内容)の記事をテキストで作るのも比較的カンタンです。携帯・スマホ等を使って、気軽に更新をすることもできます。徐々にコンテンツ量を増やしながら、集客をしていけるというわけですね。
【コンテンツ ブログ タイトル例】
・美容院+地名+安い
┗ タイトル例:【地名】の【美容院】なら【激安】で丁寧な縮毛矯正・デジタルパーマも格安
・美容院+地名+カットがうまい
┗ タイトル例:【地名】の【カットが上手い】キープヘアデザイン【美容院】
・美容院+駅名+ストレートパーマ
┗ タイトル例:【駅名】で【ストレートパーマ】が得意なこだわり【美容院】
・ヘアサロン+駅名+駅から近い
┗ タイトル例:【駅名】から徒歩1分、【駅から近い】【ヘアサロン】
・ヘアサロン+髪型+提案
┗ タイトル例:一人ひとりに似合う【髪型】髪色を【提案】します【ヘアサロン】 等
2.「悩み解消」で企業信頼度を上げる
いきなり「SEO対策」の話をしたので、まるでブログコンテンツ=Googleに気に入られるためのツール、といった印象を持ってしまった人もいるかもしれません。しかし最終的なブログコンテンツの目的は「集客」です。ブログを目にした「ユーザー」が「未来のお客様」になってくれなくては意味がありませんね。
ではブログには何を書けばいいのでしょう?
【良くあるテーマの失敗例】
・どこで何をやっていることが分からない
・プライベート中心の日常記事
・商品やサービスの宣伝だけの記事
・自虐的、ネガティブな記事
・インスタ、twitter画像だけの投稿 等
【アクセスが増えるテーマ成功例】
・専門知識で、悩み解消の記事
・公開範囲可能なノウハウ系記事
・既存客に喜ばれるアフターフォローの記事
・良くある質問や専門用語の解説
・流石プロの技、日常仕事の風景の公開 等
ユーザー側が「知りたい」と思っていること、それは多くの場合「現状の悩みの解決方法」ということになります。前述した「美容院」の例で考えてみましょう。
【ユーザー側の悩み例】
・カラーリングで髪の傷みがひどい
・自分に合った髪型がわからない
・もっとカンタンにアレンジをしたい
・髪のボリュームが出ない
・シャンプーを変えたい 等
このような悩みを解決する方法、あるいはそのヒントになるような参考情報がブログコンテンツに掲載されていれば、ユーザー側は大きな満足感を得ます。
例えば「シャンプー+選び方」で検索をかけてきたユーザー側がブログで「正しいシャンプー選び」を教えて貰えたら、ユーザーは「とても役に立った」と思うことでしょう。そしてブログの著者である美容師、更にはその美容師が在籍する美容院に対しての信頼感を大きく上げることになるのです。
「悩み」を持っているユーザー達は、必ずしも「今すぐ店を探している顧客」とは限りません。しかし役立つ情報を取得し企業への信頼感を上げたユーザーが「店を探す段階」に入った時には、選択肢の上位へと上がる確率が格段に高くなります。
また「非常に役立った」「内容が面白かった」と感じたユーザーは、自分のブログに読んだブログ記事のURLをリンクさせて紹介したり、SNSでブログ記事を拡散させることもあります。
このような形でコンテンツの被リンク数が上がれば、結果的にGoogle・Yahoo!等でも上位表示されることに。
信頼される?満足させるコンテンツ?って何?と思われた方については、こちらの記事を参考にしてください。 売上・集客アップに必須!信頼されるコンテンツ作りの5つのポイント
3.スピーディーな更新で時流に合ったワードを掲載
ユーザー達が興味を持つベクトルは、日々流動しています。前述した「美容院(ヘアスタイル関連)」で考えてみましょう。テレビでもしも「卵白パックが髪に良い!」と紹介されれば、その日から突然「卵白パック」が話題となります。「卵白パック+やり方」「卵白パック+失敗」なんてキーワードでの検索が増えることでしょう。
また新しいテレビドラマが始まって、その主人公の女優の髪型が素敵なものだったとしましょう。こんな時には「女優名+ヘアスタイル」「ドラマでの役名+髪型」といったワードの人気も上がるわけです。
ユーザー達が「今すぐ知りたい」と思った情報がスピーディーに提供できれば、コンテンツへのアクセス数を飛躍的に伸ばすことにも繋がります。
しかし店舗のホームページ(公式サイト)の場合、ページ更新をするのにはそれなりに時間がかかりますよね。コンテンツをしっかりと作り込み、2ヶ月後にサイトを更新した頃には話題性が薄れてしまっていた…ということにもなりかねません。
しかし基本はテキスト入力のみでも更新できる「ブログ」であれば、よりスピーディーな更新をすることも可能です。ブログはスマホや携帯等でも更新できますから、早い人では話題が出たその日に記事をアップすることもできるでしょう。
もちろん「早ければ良い」というものではなく「中身」が伴っている必要はありますが、ネットやテレビ等のメディアの時流に合わせた情報提供ができるのは大きなメリットとなるはずです。
4.「日常性」を見せて親近感をアップ
「毎回しっかり内容のある記事を書くなんて、とても続けられなさそう…」と、ブログコンテンツに及び腰になってしまった人も居るかもしれません。でもご安心ください!ごく日常的な話題の記事だって、もちろん載せてもOKです。実際、店舗や企業の公式ブログでも「3割程度はプライベートな話題」というケースが多いんですよ。
これは「書くことが無いから」というわけではなく、「ユーザー・顧客に親近感を持ってもらう」という戦略のひとつでもあります。
例えば「美容師」に対して、店舗の中ではなかなかプライベートな話はできない…という顧客も多いもの。「実は料理が趣味で、今日はこんな料理を作りました」「飼っている猫がカワイイ!」といった記事が掲載されていれば、ユーザー側は「普段はこんな人なんだなあ」という親しみを持つことができます。
このような「人となりを知ってもらう」というツールとしても、ブログは役に立つのです。
「いつもと違う側面を見せて親近感・企業好感度を上げる」という方法は、大手の企業も行っています。これはSNS(twitter)での例ですが、「SHARP」「タニタ」等の公式アカウントは「おふざけ系」として有名です。
大手有名企業という「重厚さ・真面目さ」を敢えて無くし、自社の自虐ネタやネット用語を盛り込んだ発言が人気となり、SHARP公式アカウントは40万人を越えるフォロワー(読者)を獲得するに至っています。
オッス!オラタニタ公式!!
今日の読売新聞、しっかり見てくれよな!!— 株式会社タニタ (@TANITAofficial) 2015年6月30日
わーい!かんとーこーしんちほー 梅雨入り!たーのしー!
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2017年6月7日
いわゆる「会社」がエンドユーザーと顔を合わせる機会は殆ど無いですよね。飲食店や販売業等の店舗でも、なかなか一人ひとりのお客さんとじっくりとプライベートな会話を交わすというのは難しいものです。
しかし「ブログ」というツールを使えば、少なくともこちら側の「個人的な面」を見せることはできます。書き手であるスタッフ達の「人となり」に好感を持って貰うことが、未来の顧客に店舗や企業を選んで貰う重要なポイントとなるのです。
ただし日常性の高い話題を書く際には、以下の点に注意をしておきましょう。
1)日常系ばかりの記事にしない
有名人・芸能人であれば、何気ない日常の話題だけでもユーザーは楽しく読んでくれます。これは「その人自体」に興味があるためです。
しかしいわゆる「一般人」のブログの場合、延々と「ペット」「食事」「テレビ」「趣味」といった話題が続く日記ブログを読んでくれる人はほとんど居ません。プライベートな日記的な記事、ネタ的な記事の割合は、全体の1割~3割程度に抑えるようにしましょう。
2)日常ネタでも「店舗・職業」は意識してアピールする
ブログにやってきたユーザーが、必ずしもブログ筆者のプロフィールやTOPページをくまなくチェックするとは限りません。「本文内しか読まない」という確率もかなり高いです。
例えばレストランの調理スタッフさんが、ブログ内で趣味のサーフィンについて語っていたとしましょう。最初から最後まで一個人としてサーフィンの話題だけを話していれば、そのブログ記事を読んだ人は「このブログを書いた人はどんな人(職業・属性)なのか」という点に気づきません。これでは趣味でやっている「個人ブログ」と変わらず、集客への影響は落ちてしまいます。
反対に趣味のサーフィンの話題であっても、その中に「サーフィンに行ったら良いレストランがあって、自分も料理人として負けていられないと思った」「(店舗名)でもこのサービスは取り入れてみたいかも」といった一文があれば印象は大きく変わってきます。
「筆者が調理スタッフである」「(店舗名)という店で働いている人である」という認識を記事内で植え付けることができるのです。日常的な話題に触れる場合でも、常に「職業」「在籍企業・店舗」を意識した文章の書き方をするようにしましょう。
5.双方向性による「ファン」の獲得
「ブログ」というコンテンツは、一方的な情報提供だけに留まるツールではありません。記事を読んだユーザーはソーシャルボタンでSNSで情報拡散をしたり、「いいね!」ボタンを押して賛同の意を表したり、コメントを残して感想を述べることもできます。
現在では「Facebook」等のSNSから直接的にコメントを得て表示できるようなブログも増えました。
ブログに感想や質問といったコメントをくれるユーザーは、すなわち「未来の顧客」となってくれる可能性の高い存在です。コメントに返信をしてコンタクトを取れば、よりユーザーはブログの書き手に対して親近感を持ち、繰り返しブログをチェックしてくれることでしょう。
カンタンに言えば「ブログのファン」になってくれるわけです。ブログのファンを育てていけば、その人達は最終的に「店舗・企業のファン」へと成長してくれます。
おわりに
webマーケティングを成功させる上で「ブログコンテンツ」が必須となる理由はいかがでしたか?ブログコンテンツの効果は大きく、良質なブログの更新を継続した店舗・企業の中には、集客の50%~70%をweb経由で獲得しているところもあります。
なおブログコンテンツでの集客を成功させるには、ある程度まとまった記事数を用意し、更に定期的に更新をしていくことが大切です。「いつかブログをやろう」ではなく、一日も早くブログコンテンツをスタートされることをおすすめします。
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