店舗や企業の移転・閉店・改装などが増加する中、活発な動きを見せているのが解体業です。解体業の業者数も増え、地域によっては業者間での激しい顧客獲得競争が行われるようにもなっています。ここで重要になるのがWEBマーケティングというわけですね。
解体業がホームページ・公式サイトで集客するにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか?ここでは解体業に特化したWEBマーケティング上での集客ポイントを、行動心理学等を取り入れつつ、?つの側面から詳しく解説していきます。
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1.SEO対策では「解体+地域名」を重視
解体業者がホームページ集客する場合、まずSEO対策をしっかり行うことが大切です。SEO対策とは「検索エンジン最適化」とも言います。初心者向けにごくカンタンに言うと「Googleでいかに上位表示させるか」の工夫やテクニックのことです。
SEO対策には色々な方法があるのですが、解体業者のWEBマーケティングではまず「解体+地域名」というキーワードを重視したコンテンツ作りは必須と言えるでしょう。ホームページのテキストのあちこちに「解体 + あなたの会社の対応エリア地域名」を自然に入れていくわけです。
見込客が検索するキーワードを考える
なぜ「解体+地域名」が重要になるのか?それは見込客(これからお客さんになるかもしれないユーザー)が検索の時に使いやすいキーワードだからです。例えば群馬県高崎市で内装解体を考えている人がいたら、こんな感じで検索をしそうですよね。
【例】高崎エリアで内装解体を探す人が使いそうなキーワード
- 群馬 解体
- 高崎 解体
- 群馬県高崎市 内装解体
- 高崎駅 解体 安い 等
このようなキーワードに対応したコンテンツがあれば、あなたのホームページはGoogleで上位表示されます。自社対応エリアの地域で解体業者を探している人とのマッチング率が高くなるわけです。
2.解体の種類やメニューを解説する
解体業者がホームページや公式サイトで集客するなら、解体の種別や内容を詳しく解説することをオススメします。例えばこんな感じです。
- 内装解体とは
- 原状回復工事とは
- RC造解体とは
- S造解体とは
- プチ解体・部分解体とは 等
このような内容解説をした上で、「自社ではどの解体を取り扱っているか、どの解体が得意なのか」をアピールしていくのがコツなんです。
「解体ならなんでもおまかせください!」じゃダメなのか?と思う解体業者さんも多いことでしょう。それではダメです。なぜなら見込客は「解体」がどういうものなのか、全然わかっていなくて不安だらけだからです。
見込客は「できない」と断られるのを嫌う
別業種で、お客さんの立場になって考えてみましょう。あなたは客で、「まわらない寿司屋」に人生で初めて入ったと想像してみてください。カウンターのショーケースはよく見えません。メニューもありません。お店の人は「お好みのものを握ります」としか教えてくれません。
「ではヒラメをください」とオーダーをして「すいません、今日はヒラメはないんです」「ではアジをください」「アジも今日はあまり良くなくて」と2回も断られたら、とてもガッカリすると思いませんか?
さらに「サーモンをください」というオーダーに「お客さん、サーモンは回転寿司で出すものですよ」と言われたら、怒りや恥ずかしさを覚える人も多いのではないでしょうか。なんでもありそうなのに、問い合わせると「無い」「できない」と言われる…初心者にとって、このようなお店や会社はとてもハードルが高く、不親切に感じられるものなのです。
ユーザーは「問い合わせ」を面倒がる
ネットユーザーはとても面倒くさがりですし、シャイです。わざわざメールで「カウンターだけのプチ解体をやってもらえますか?」と事前に問い合わせるのを嫌います。
検索エンジン等で「プチ解体・部分解体をやっている」と明記している業者を選んだ方が、事前に問い合わせる必要もなく、「やってません」と断られて嫌な思いをすることもなく、スムーズでスピーディだからです。
解体業者がホームページで集客するには、「うちでやっているメニュー」をお客さんにいかにわかりやすく提示できるかが勝負になるというわけですね。
3.問い合わせ→見積もり→工事の流れを見せる
解体業者がホームページ・公式サイトで集客に成功するには、ユーザーからの信頼を得て、安心してもらうことがとても重要になります。ほとんどのユーザーにとって、解体は人生で初めての経験でしょう。初心者ユーザーがわからないこと、想像がつかないことを説明してあげた方が、ユーザーの安心に繋がるというわけです。
例えば解体業の場合、ユーザーが不安に思うことのひとつが「見積もり」というシステムではないでしょうか。そもそも近年の若年層だと「見積もり」というシステム自体をよく理解していない方も多いものです。
このような不安を解消するために、「問い合わせから工事着工までの流れ」を図解やイラストなどで詳しく解説していきましょう。ユーザーは自分が専用フォームから問い合わせた後、どういう方向で話が進んでいくのかが把握でき、安心して問い合わせや申込みが行えます。
4.施工事例は「画像」で見せる
解体業者がホームページ集客に勝ち収益を伸ばすには、見込客への「実績」のアピールも重要です。どんなユーザーだって「解体に慣れていない業者」よりは「解体実績が多いベテラン」の方を好みますよね。
「うちはいろんな解体をやってきた実力がありますよ!」というアピールをするために、どのように見せればいいのか?それが「施工事例」というコンテンツです。
施工事例では「地域」「解体の種類」「店舗などであれば店舗の種類」等をあげていくのが良いですね。例えばレストランの解体をしたいユーザーであれば、実際にレストランを解体した事例を見ると「実績がある」と感じるからです。
施工事例で重要なのは「画像」をしっかり掲載すること。画像が加わることで実績の信頼性が増しますし、目に飛び込んでくる視覚的イメージによって「キチンと解体できる」という印象を与えられます。
「お客様の声」を加えると更に好印象
施工主様にアンケートを取って、好意的なアンケートを掲載するのも良い手です。お客様からのリアルな声(口コミ)があることで、ユーザーはさらに実績や品質に対して信頼を持つようになります。
5.「顔出し」と「経歴」で信頼度をUP
解体業者がホームページ集客で顧客獲得競争に勝つポイントとして「信頼」と「安心」が重要であることは上でも触れました。もっとカンタンに噛み砕いて説明しますね。「悪質業者ではないな!」とユーザーに思ってもらうこと、これがWEBマーケティングでは何より大切なんです。
でもどうしたら「信頼できそうな会社だ」とユーザーに思ってもらえるのでしょうか。比較的カンタンにできる2つの手段があります。
「笑顔」は信頼を得る重要なポイント
ユーザーから信頼を得る大きなポイントの一つが「顔出し」です。つまり公式サイト上に経営者やスタッフの顔を掲載するわけですね。
心理学でも、人間は「顔が見えない相手」より「顔がわかる相手」に対して、大幅に信頼を持つことがわかっています。さらに「正面(自分)に向かって笑いかけている顔」に対しては、ユーザーは疑念をほどき、好印象を持つ傾向があります。
ですから「実際の解体業に取り組んでいる時の写真」はもちろん、正面を向いてにこやかに挨拶をしている画像や動画を掲載することは、WEBマーケティングでは「必須」とも言える要素なのです。
「経歴」で個人的な好印象をつかむ
小規模な解体業者さんでしたら、経営者の方の個人的な経歴も公式サイトに掲載することをオススメします。例えば「埼玉県の〇〇中学校を卒業しました」「好きなスポーツは〇〇です」こんなプロフィールでも良いのです。
人間は「共通項がある人」に対して、好感を持ちやすい傾向があります。例えば「同じ県や市の出身である」「若くに上京して苦労した経験がある」「年代が近い」「趣味が似ている」といった共通項が少しでもユーザーに引っかかれば、経営者さんやスタッフさんに「なんとなくこの人は良いな」という好感を持ってもらえるわけです。
6.FAQを充実させる
解体業者の公式サイト・ホームページでは、FAQを充実させることも大切です。FAQとは「よくある質問」のこと。いわば質問コーナーですね。お客様から寄せられる「よくある質問」に先回りしてお答えする形で情報を掲載しておけば、ユーザーはわざわざ問い合わせをする手間を省略することができます。
またFAQを上手に使うことで、あなたの企業の良い点をアピールすることもできるのです。
【例】
- 部分的な解体もできますか? → はい、壁一枚の解体でもよろこんでお受けします!
- 取り外した設備を引越先で使えますか? → 設備もよりますが、できる限り対応します!
こんなFAQがあれば「家の部分解体をしたい」と考えて検索してきたユーザーは「良心的な業者だ」と安心することでしょう。適切なQ&Aが設置できれば、Google検索時にもプルダウン表示されて顧客の流入を見込めます。競合他社のFAQ等も参考にしつつ、多彩なQ&Aを設置していきたいところです。
7.問い合わせはメール+LINEでも対応を
解体業者が公式サイト・ホームページ上で集客を行う場合、問い合わせ・申込みの窓口は「サイト上の専用フォーム(メールフォーム)」または「電話」というのが一般的ですね。
ただ現在では、電話での問い合わせを嫌がるユーザーがとても増えています。特に20代~30代の若年層ユーザは電話がニガテです。またメールでのやりとりに慣れないユーザ層も増えてきました。
そのためできれば問い合わせ窓口として「LINE」も置くことをおすすめします。大手~中堅法人のみを顧客対象とするのであればメールだけでも良いですが、個人のご家庭や小規模店舗なども視野にいれるのであれば、気軽に使える問い合わせ窓口を置くことで、獲得する客層が大きく広がることでしょう。
8.公式サイトの情報を増やし上位表示を狙う
Googleでの上位表示を狙うには「オリジナリティ(独自性)」だけでなく「権威性」も求められます。つまり専門性が高く、ユーザーにとって役に立つ情報をたくさん置いてあるホームページの方が、ユーザーが検索した時に上の方に表示をして貰えるわけです。
一般的な解体業者の公式サイトだと、設置コンテンツは下のようなものになります。
- 企業情報・挨拶
- 企業の特色
- 解体各種のメニュー解説(内装解体、RC解体等)
- 問い合わせ・申込みフォーム
- よくある質問(FAQ)
しかしこれだけでは情報量としては「並程度」であり、なかなか上位は狙えません。公式サイト下にブログを設置し、ユーザーが求める情報を適宜掲載していくのが良い手です。
【ブログテーマ例】
- 原状回復工事を払うのは貸主?借り主?
- 相見積もりって何?やってもいい?
- 部分解体ではどんなことができる? 等
サイト下のブログを定期的に更新することで、サイト内の情報が少しずつ増えていき「権威性のある役立つサイト」としてのGoogle評価が高まります。またユーザーには活発な更新とアクセスのある優良サイト・優良企業である印象も与えられます。
おわりに
解体業者がホームページで集客するコツについて解説しましたが、あなたのマーケティングの参考になったでしょうか?解体業者が公式サイトで集客に成功するコツは、集約すれば「信頼の獲得」に尽きます!これができない業者は安売りするしかありません。
なんとなく作ったホームページと、上記のようなコツを知り抜いた上で制作したホームページでは、集客力に雲泥の差が出てきます。公式サイトは企業の「顔」です。手を抜かず、しっかりと作り上げていくようにしましょう。
解体業ホームページ制作実績
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