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E-E-A-Tとは?新Google基準に対応するビギナー向け7か条

サイト運営者の皆さん「E-E-A-T」の対応はもうスタートしていますか?E-E-A-TはGoogleが儲けたサイト評価の新基準のひとつです。E-E-A-Tに対応することが、今後のSEOの結果を左右する重要なポイントとなります。ここではE-E-A-Tとは?という概要から、E-E-A-Tの意味、その重要性、そしてE-E-A-Tを高めるための実際的な対策等を解説していきます。

WEB初心者の人やSEO対策を最近始めたばかりという人向けに、専門用語をできるだけわかりやすく噛み砕いて解説していくので、Googleで上位表示したい人、WEBマーケティングで売上・集客アップを狙いたい人は参考にしてみてくださいね。

E-E-A-Tとは?1分でわかる概要

E-E-A-Tは、Googleが「検索品質評価ガイドライン」で示した新たなサイト評価基準です。とてもカンタンに言うとどういうサイトが上位表示されるかを決める時の指針が、新しく設定されたことになります。発表は2022年12月であり、2023年2月現在のところ、最新の評価基準です。

ちなみにE-E-A-Tの読み方は「ダブルイーエーティー」です。「イーイーエーティーではないので」、この点も覚えておきたいですね。

E-E-A-Tは4つの基準のイニシャル(頭文字)からできています。

  1. Experience(エクスペリエンス・経験)
  2. Expertise(専門性)
  3. Authoritativeness(権威性)
  4. Trust(信頼性)

それぞれの基準がどんなものなのかは、次の項目で詳しく解説します。その前に、従来の基準との比較について見ておきます。この点が今後のSEO対策を考える上で結構重要なポイントなのです。

E-A-Tに「経験」がプラス

今までのGoogleでは、品質評価ガイドラインに「E-A-T」を設置していました。

【E-A-T】(~2022年12月)

  1. 専門性(Expertise)
  2. 権威性(Authoritativeness)
  3. 信頼性(Trustworthiness)

つまり「E-E-A-T」はまったくの新しいサイト評価基準というわけではないんですね。今まで有ったE-A-Tに、Experience(経験)が付加された、という点が注目ポイントということになります。(E-A-T→E-E-A-Tでの変更においてTRUSTの名称変更は起きてはいますが、ここはそんなに重要ではないです)

なお従来のE-A-T部分が軽視されるか?というと、そういうわけでもありません。今までもSEO対策を入念に行ってきた人であれば新たな「Experience」をしっかり押さえること、これからSEOを頑張るぞ!という人であれば4つの点に気を配りつつWEBの見直しを行うことが、Google上位表示を目指す上で重要となります。


 

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を詳しく知る

ではE-E-A-Tの4つの評価基準について、それぞれがどんなものなのかを、例を交えて詳しく見ていきましょう。

1.経験 Experience → 実体験の多さ

まずはE-E-A-Tの中で今回新しく追加された評価基準「Experience」から見ていきます。Experienceとは英語で「経験」を表す言葉。その言葉通り、GoogleはWEBサイトに「経験の多さ」を求めています。

すごくカンタンに言うと「サイトでは自分で体験したことを話しましょう!」ということです。
ここでは例として「海外旅行の街情報サイト」について、比較しながら見ていきます。

【例:海外旅行の情報サイト・ブログの場合】

  • 自分が実際に行った旅行の記録、実体験からのノウハウを掲載 → 経験度高 ◎
  • 旅経験がある人へのインタビュー、Q&A等を掲載 → 経験度 ◎
  • 仲間同士での実体験からのノウハウを掲示板・質問箱等で掲載 → 経験度 △
  • 従来のガイドブックの情報等を紹介 → 経験度 ×
  • 他サイトの情報をコピー、リライト等 → 経験度 ×

いくら上手にまとまっていても、購入して掲載した画像がキレイでも、それが「実体験」か生まれた情報でなければ「Experience」での評価は低くなるよ、ということですね。

2.専門性 Expertise → 方向性のまとまりと知識量の多さ

次にE-E-A-Tの中でも従来からのサイト評価基準であるExpertise(専門性)についてです。これはザックリ2つの意味に分けられます。

  1. 方向性がまとまっていること
  2. 知識量と技術量が豊富であること

それぞれ見ていきます。

方向性のまとまり

サイトの方向性があれこれマルチに過ぎると、読者は「ここが一体何のサイトなのか」が把握できませんし、情報の方向性もぼやけます。反対にサイトのテーマが細かく設定されているほど、専門性は高くなりやすいです。先程の例でまた考えてみましょう。

【例:海外旅行の情報サイト・ブログの場合】

  • 海外旅行に持っていくバッグについてテーマが統一されている → 専門性 ◎
  • 海外旅行で行く飲食店についてテーマが統一されている → 専門性 ◎
  • ある一国についての海外旅行を深く扱っている → 専門性 ◎
  • 海外旅行全般を扱っている → 専門性 ○
  • 旅行以外のテーマのコンテンツもある → 専門性 ×

知識量と技術量の多さ

E-E-A-Tのうち「専門性」についてのもうひとつのポイントは、知識量や技術量の多さです。これについては、単純に筆者の知識量の多寡を図るのはなかなか難しいところなので、ザックリ言うと「サイトの情報量」ということになります。

【例:海外旅行の情報サイト・ブログの場合】

  • A国についての海外旅行情報が多岐にわたり、何百ページも構成されている → 専門性 ◎
  • ブログページが数ページしか無い → 専門性 △

実際の知識量がいかに多くても、2ページしかないブログだとなかなか「専門性が高い」とは言いにくいというわけです。もちろんそのブログの情報が非常にニッチで重要性が高い場合には「専門性高」と評価される可能性はありますが、基本的には「情報量が多い方が専門的とみなされやすい」と考えておいて良いでしょう。

3.権威性 Authoritativeness→認知度の高さ

権威性(けんいせい)の元々の意味は、その分野の第一人者であったり、受賞経験があったり、有資格者であったりするなど、カンタンに言えば「その道のプロ」であることを意味します。例えば芥川賞作家をつれてくれば「小説の権威性」を示せるよ、ということですね。

ただGoogleのサイト評価基準「E-E-A-T」における権威性では、一般社会での言葉とは少々意味が違うものも混じっています。とてもカンタンに噛み砕いていうと「みんなが知ってるサイト」であることも、権威性を掴む上では大事なんです。

【例:海外旅行の情報サイト・ブログの場合】

  • 「海外旅行のことならあのサイト」という認知度がある → 権威性 ◎
  • TwitterやTikTok等のSNSでよく言及される → 権威性 ◎
  • 海外旅行関連の有資格者が執筆している → 権威性 ○
  • 輸入食品の部長が書いていること、社歴等が公開されている → 権威性 ◎
  • 有名サイトから言及されたりリンクされることが多い → 権威性 ○
  • 執筆者不明、認知度が低い → 権威性 ×

4.信頼性 Trust→正確性・安全性の高さ

E-E-A-Tの最後が「信頼性」です。これにも大きく分けて2つの意味があります。ひとつは「サイト自体が安全なものであること」、もうひとつは「情報の正確度の高さ」ですね。

サイト自体の安全性

極端な話ですが、「そのサイトを見に行ったらウイルスに感染した」といったことになったらサイトの信頼性はガタ落ちです。最近でも有名サービスによるユーザーの情報漏洩等が問題になっていますよね。サイトを使用することによってユーザーが危険な目に合うことが無いよう、管理者は十分な対策を取ることが求められます。

情報の正確度の高さ

最後の「情報の正確度の高さ」ですが、これは上の3つ「経験」「専門性」「権威性」の3つをクリアしていれば、ほぼ問題なく越えられるハードルと言えます。というか反対に、3つをクリアしたことによって、ようやく到達できるのが「正確な情報を提示するサイト」というGoogleの高評価なのです。

信頼性 Trust」の重要度は、今回のE-E-A-T導入によって更に高められています。いかに読者の信頼を得るサイトとなれるかが、今後のGoogle上位表示を狙う上で重要となることでしょう。

初心者も今日から!E-E-A-Tを目指す7箇条

では実際、どうやったらE-E-A-Tを指針とした評価の高いサイト作りができるのでしょうか。WEB初心者でも今日からどのような点に気をつければ良いのか、ざっくりと7か条にまとめてみました。

1.サイト・ブログのテーマをまとめよう

E-E-A-Tのひとつの「E」である専門性(Expertise)を高めるために、WEBサイトやブログのテーマの見直しからスタートしてみましょう。ついついアレもコレもと記事を掲載し、テーマがぼやけた専門性の無いサイトになってはいないでしょうか?

専門性を高めるためには、できるだけテーマを絞り込むことが大切です。例えば「スポーツ全般」を扱うサイトより「サッカー」専門、さらには「ヨーロッパ専門」と絞り込んでいった方が、Expertise評価は高くなりやすいでしょう。

大手企業であれば「スポーツ全般」を手広く扱っても構いませんが、執筆者の少ない中小サイトやブログであれば、できるだけニッチで小さいテーマで勝負することをおすすめします。

2.取材は必須

E-E-A-Tのもうひとつの「E」である体験(Experience)は、今後のGoogleサイト判定の上で重要なポイントとなると考えられます。体験豊富な方ならば今までの実体験だけで興味深いサイトが作れること間違いないですが、そうでない場合には「取材」が必須と考えましょう。自分で実際に見て、触って、考えたことを書かないと「体験」にはならないからです。

3.写真・動画撮影を頻繁に

E-E-A-Tに対処すべく、取材時の写真や動画の撮影はできるだけこまめに行いましょう。もちろん美しく見栄えが良い写真が撮れれば一番ですが、そう理想的にいかないときでも写真があるのは非常に強いです。「実際に行ってきた、やってみた」という証拠になるわけですからね。

「体験(Experience)」だけでなく専門性・権威性の上昇にも、写真や動画素材の存在は作用します。

4.更新は定期的に

E-E-A-Tのうち「専門性 Expertise」を高めるには、サイト・ブログのある程度の情報量が求められます。サイトの更新はできるだけ定期的に行いたいところです。毎週高品質な記事提供を行うのは厳しいかもしれませんが、最低でも月に1回程度は新しい情報提供を行いたいですね。

また一度提供した情報についても、情報の変更があった場合にはすぐに訂正・更新を行うようにしましょう。この点が「情報の正確性」=「信頼性(Trust)」の獲得にも繋がります。

5.SNSでの拡散を

E-E-A-Tのうち「権威性 Authoritativeness」を高めるには、まず多くの人にサイト・ブログの存在を知ってもらうことが大切です。ネット状での認知度を一気に高める・注目を集めるには、やはり拡散力の強いSNSでの活動も欠かせないでしょう。

「こんな面白いコンテンツがある」とTwitter等で拡散されていわゆる「バズる」状態になれば、関連して他サイトからの被リンクも増えるはず。サイトの権威性 Authoritativenessが一気に高まることも期待できます。

6.執筆者/企業情報を明らかに

E-E-A-Tの中の権威性(Authoritativeness)の上昇と信頼性(Trust)の獲得のために、執筆者や企業情報をできるだけ明確にしていくことも良い手と言えます。たとえば「ヘアケア」がテーマのブログであれば、「K市の美容院Aの美容師が書いているブログ」であると公表することで「髪のプロ=権威性の高さ」も獲得できる上に、情報の正確性への信頼も高まりますよね。

7.HTTPS対応や法制の知識をしっかりと

E-E-A-Tで最も重要とされるサイトの信頼性(Trust)を下げることが無いよう、HTTPS対応、クレジットカード情報保護等の対応は常に規定に沿った状態であるようにしましょう。またサイトテーマ・ブログテーマに応じた法制情報は常に最新のものを取得しておくことが大切です。

例えば上の「ヘアケア」をテーマにする場合、素人とプロではできることが違うことは「美容師法」で定められています。また美容を扱う場合、薬事法にかかわる違反表現についてもある程度知っておいた方が良いでしょう。著作権についてもザックリで良いので押さえておいた方が無難です。

いきなり今日からすべてを改善するのは難しいところではありますが、特にサイトの情報保護体制については早めに取り組んでおきましょう。

おわりに

E-E-A-T「経験」「専門性」「権威性」「信頼」のそれぞれについて、また対処策について見ていきましたが、あなたの現在までのSEO対策で「不足している」と感じる部分はあったでしょうか?

E-E-A-Tは改善して即日に上位表示!といった即効性のあるものではありません。しかしE-E-A-Tを指針とすることは確実にGoogle高評価につながっていく重要な点と言えます。ぜひ早めにE-E-A-T対策に取り組んでいきましょう。

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