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Googleの強調スニペットとは?対策は?初心者向けに徹底解説

Googleの検索表示で1位を取ることは、Webマーケティング担当者やCEO対策担当者であれば誰もが憧れるところですよね。でもGoogleの検索表示にはさらにその上の第0位である「強調スニペット」があることはご存知ですか?

ここでは「強調スニペットとは何か」という概要や、強調スニペットとして自社サイトを表示させるための対策はあるのかという点について、初心者にも詳しく解説していきます。自社サイトの検索順位を上げたい人、クリック数やGoogleからの流入を増やしたい人は是非チェックしてみましょう。

強調スニペットとは?

強調スニペットとは
Googleの強調スニペットとは、ユーザーがグーグル検索をした時のワードが質問形式だった場合、検索結果ページに現れる「回答」を示すためのボックス表示のことです。「質問」である検索ワードに対して「答え」を強調スニペットでサクッと見せてくれるというわけですね。

検索ワードの例

  • 1ユーロは?
  • 卵の選び方は
  • 洗濯機の選び方は
  • 冷蔵庫の温度は

試しに上のワードでGoogle検索をしてみましょう。それぞれの回答を示すサイトの情報が強調スニペットのボックス内に表示されるはず。「1ユーロは?」のような回答はGoogle側が用意している情報ですが、「卵の選び方」「洗濯機の選び方」等はGoogleではないサイトの情報が抽出された上で、強調して表示されています。

強調スニペットに表示される情報

強調スニペットでは、原則として次のような情報が掲載されます。

質問に対する回答となるテキスト文(Webページ内のテキストから抽出)
ページのタイトル
サイトURL
Webページ内から抽出された画像等

なおテキスト内の検索キーワードに相応する部分は、太文字で強調されて表示されます。

強調スニペットの種類

強調スニペットには、いくつかの表示の種類(パターン)があります。

回答表示パターン

強調スニペット 回答表示パターン
「本は英語で?」といった質問に対して、Google翻訳や辞書ツールがシンプルに回答を表示するタイプ。回答は数文字から1行程度で、スピーディーに内容を知ることができます。

説明表示パターン

強調スニペット 説明表示パターン
質問に対する回答を、Webページ内のテキストから抽出した説明文で示すタイプ。上の回答表示パターンにやや煮ていますが、より詳細で長めの説明文が抽出されていることが多いです。説明文は概ね200字~250字前後で表示されます。

表掲載パターン

強調スニペットの種類 表掲載パターン
表という形で情報がまとめられている方がわかりやすい回答となる場合には、表が抜粋されて強調スニペットに掲載される場合もあります。例えば「普通郵便料金」「映画 割引料金は」等で検索をかけてみると、それぞれの料金の仕組みが表で表示されます。

手順・リスト表示パターン

強調スニペット 手順・リスト表示パターン
回答がなんらかの作業等を必要とするタイプの場合、その手順の順番がリスト形式で表示されます。例えば「Googleアカウントのパスワード変更方法」「Gmailのアカウントの作り方」等で検索をすれば、それぞれの手順が「1」「2」「3」と順番で表示されるわけです。

画像表示パターン

画像があった方が読者の理解が早いと思われる回答内容の場合、Webページ内から画像が抽出されて説明文と同時に表示されます。例えば「リュック・ベッソンの妻は?」で検索をかけると、歴代のリュック・ベッソン監督の配偶者の名前、結婚していた年月と共に、それぞれの配偶者の顔写真が掲載されます。

動画表示パターン

動画の方がストレートに回答を示せると判断された場合には、強調スニペットには動画再生可能なボックスが掲載されます。例えば「米津玄師 パプリカとは」で検索すれば、You Tubeの米津玄師『パプリカ』の公式MVが表示され、再生ボタンを押せば検索ページ上でMVを再生させることが可能です。

リッチリザルトやナレッジグラフとの違いは?

検索結果で表示を目立たせる機能というと、「リッチスニペット(リッチリザルト)」や「ナレッジグラフ」等を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし強調スニペットとリッチスニペットやナレッジグラフには違いがありますので、その差を理解しておくことが大切です。

強調スニペットとナレッジグラフの違い

「ナレッジグラフ」とは、Googleでの検索時に検索エンジンがキーワードから得たい情報を推測して、情報をまとめて表示してくれるボック表示機能スのことです。PCでの表示の場合、ナレッジグラフは検索ページ右側に表示されます。

例えば「バスクチーズケーキとは」で検索をすれば、検索ページの右側にはWikipedia等からまとめたバスクチーズケーキについての説明文と、その他のサイトからも抽出したバスクチーズケーキの画像が複数掲載されるというわけです。

一見すると似ている「強調スニペット」と「ナレッジグラフ」ですが、そこには明確な違いがあります。

情報の内容
ナレッジグラフ → 情報をまとめて掲載したもの
強調スニペット → 情報をWebページから抽出(抜粋)しただけ
内容の変更
ナレッジグラフ → 掲載情報の内容変更は可能
強調スニペット → 掲載情報の内容はサイト管理者側からは変更不可能
表示箇所
ナレッジグラフ → 検索ページの右側(検索のランキングには関係ない)
強調スニペット → 検索ページ左側上位(検索第0位)

強調スニペットとリッチリザルトの違い

リッチリザルトは、Googleの検索結果表示の位置や形式を様々に変化させたものです。以前は「リッチスニペット」と呼ばれていましたが、現在ではGoogleによって「リッチリザルト」と呼称が変更されました。

リッチリザルトでは、検索結果で例えば次のような検索表示をさせることができます。

  • パンくずリスト表示:Webサイトの階層構造を示す「パンくずリスト」を、URLの箇所に表示させることができます。
  • 評価・レビュー表示:製品やサービス等に対する評価を☆の数で示したり、レビュー数を表示させることができます。
  • 価格表示:商品やサービスの料金・価格や、現在の価格帯等を検索結果に表示させられます。

このような「リッチリザルト」の表示は、構造化データマークアップを使えばユーザー側で表示内容を指定することが可能です。しかしリッチリザルトはあくまでも「検索結果の表示内容」を変えるものであり、検索順位を0位に持ってこれるようなものではありません。

検索結果0位の場所に表示され、なおかつその表示や抽出内容をユーザー側が管理できない「強調スニペット」とは、意味合いが大きく異なります。

強調スニペットのメリット

強調スニペットが生まれたことは、Googleを利用するユーザーにも、サイト運営者側にもメリットをもたらしました。代表的なメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

ユーザー側のメリット

ネットユーザー側として検索をしている時、「なかなか思ったような情報にたどり着けない」とイライラした経験は誰もがお持ちではないでしょうか。ネットユーザーは、一刻も早く信頼できる情報にたどり着きたいと願っています。

特に質問形式で検索をする時は、ユーザーが「回答」を早く得たいと考えているときと言って良いでしょう。Googleの強調スニペットがあれば、ネットユーザーはたったの数秒で自分が求めている答えに得られます。さらにその答えはGoogleが選んで抽出した回答なのですから、情報の信頼性も高いです。

あやふやな情報に振り回されることなく、スピーディーに正確な情報を得ることができる…ネットユーザーにとって「強調スニペット」は、非常にありがたい存在となっているのです。

サイト運営者側のメリット

強調スニペットに選ばれて抽出されれば、あなたのサイトは表示順位のもっとも上(第0位)の表示になるだけでなく、さらにボックス表示・画像表示等で目立つ形で掲載をされます。

スマホの場合、検索結果のページは「強調スニペットだけ」に近いような表示になることも。強調スニペットに選ばれれば、他社サイトにユーザーが流れることなく、多数のクリック数を得ることができるというわけです。

Googleから何度も強調スニペットが選ばれれば、それだけ「サイトの信頼性が高い」という証にもなります。「ネットユーザーからの信頼が得られる」「Google検索からの多数の流入(クリック数)を獲得できる」以上の2つのメリットは、サイト運営社にとって非常に大きなものであると言えるでしょう。

強調スニペットになる対策はある?

Googleの強調スニペットでは、意図的に自分のページを強調スニペットに設定できるような方法がありません。カンタンに言えば、Google側に選出されるのを待つしかないというわけです。自分の設定で表示内容を変えられるリッチスニペット(リッチリザルト)のようなわけにはいかないわけですね。

とは言え、強調スニペットに選ばれる対策もせず、ボンヤリと待っているだけでは「有効なWebマーケティング対策を行っている」とは言えません。少しでも強調スニペットに選ばれる確率を上げるべく、Webページ制作においては次のような点に気を配っていきましょう。

1.回答は簡潔に書こう

例えば「ダイエットとは?」という回答に対して、千文字もの文字を使ってダラダラと回答テキストを書き続けてはいないでしょうか。Google強調スニペットで抽出をされるには、「ダイエットとは」という回答に対して端的に答えられる回答テキストが必要です。

例えば「ダイエットとは、体調をコントロールするための食事制限や運動療法を意味します。多くの場合は、太り過ぎを防止するため、カロリーを制限すること時に使われます。」といった具合ですね。細かいダイエット法等は後述するとして、まずはこのようなわかりやすく簡潔な回答文を冒頭に置くことを意識してみましょう。

2.質問文+回答文をセットに

タイトル等に質問文(例えば「ダイエットとは?」「ダイエットの意味は?」)等を置き、その後に回答文を設置すれば、より「正確に回答分が置かれている」という印象を与えられます。

3.情報の正確性を高める

掲載する情報はよく調べて正確性を高め、記述の際には「~である」「~です」と言った言い切り型を用いることも大切。「~ではないでしょうか」「~ではないかと思います」といったあやふやなテキストでは、回答文として正確性が低いと考えられますから、強調スニペットには選ばれにくいです。

4.ページの情報量を増やす

Googleのコンテンツに対する判断は、「」と「」の両方から行われています。文字数がひたすら多ければ良いというわけではありませんが、ページの中の文字数があまりにも少なすぎるのはNG。情報量が少ない=質問に対する情報が網羅されていないと判断されやすくなります。

5.関連する画像・動画・表を掲載する

読者からの質問によりわかりやすく回答すべく、回答の補助となる画像や動画・表などがあれば合わせて掲載するようにしましょう。なお抽出するテキストの近くにある画像・表が選ばれやすいので、テキストと画像を近くに設置することも大切です。

6.画像に頼り過ぎの構成になっていないか?

レシピ工程が画像だけで説明されている、動画の内容についてのテキスト説明が無いといったページは、Googleからは「情報量が少ないサイト」として判断されがちです。画像・動画だけに頼らず、テキストで内容を記述することを意識しましょう。

9.見出し構造の最適化

h1、h2等の見出しを的確に使い、ページ全体の構造が正しく作れているかどうかもう一度よく確認しましょう。大段落の中の中段落の数が多すぎたり、大段落しかない構造のページはGoogleロボット側が構造を判定しにくく、強調スニペットには選出されにくいです。

10.タグの記述を確認

表を掲載するのであれば「tableタグ」、手順のフローを表示するのであれば「リストタグ」を使用するなど、タグの記述が正確になっているかも要チェックです。人間の目で観て問題が内容に見えても、タグが間違っていればGoogleロボット側はそのページを正確に読み取れません。

おわりに

強調スニペットは自社側で設定ができないだけでなく、一度選出されたからと言って永久に抽出が確約される制度でもありません。例えば「新鮮なたまごの選び方」の強調スニペットであなたのサイトが一時的に選ばれたとしても、より回答として的確なサイトが見つかったとGoogleが判断すれば、そちらに変更・更新されてしまいます。

つまり強調スニペットに選ばれ続けるには、常に最新の情報を読者に対して提供し続け、内容をブラッシュアップしていていくことも重要であると言えます。

このような強調スニペットを目指した対策・取組は、サイト全体の品質向上にも繋がることでしょう。すべてのページが強調スニペットに選ばれるわけではなくても、ページの表示順位の向上に役立つはずです。「読者の質問への『回答』となっているか」という意識を常に忘れず、Webページ制作に取り組むようにしてみましょう。

マイ
※本記事で紹介している検索内容・表示内容の情報は、2020年7月現在ものを参考としています。Googleの検索結果は常に情報更新されており、記事掲載時とは表示内容が異なる場合がありますのでご了承ください。

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