Web制作関連入門

無料でホームページが作れる「wix」の評判は?長所短所を比較!

「ホームページを自分で作りたい」「できたらコストをかけず、無料でサイトを作成したい」こう考えて、無料ホームページ作成サービスを探している人は多いはず。でも無料のホームページ作成サービスにも色々あるので、どれが良いのか迷ってしまいますよね。

ここでは無料サイト作成サービスの中でも定番人気を誇る「wix」について、その特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。自分にピッタリ合ったサイト作成サービスが知りたい!という人は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:無料ホームページ作成サービスは集客に良い?悪い?影響を比較!

無料ホームページ作成サービス「wix」とは

「Wix(ウィックス)」とは、世界規模を誇る無料のホームページ作成サービスのことを言います。世界シェア第6位という老舗かつ大手のブランドであり、ユーザ数は全世界で1億6000万人を突破しています。

Wixの基本情報

  • 母体企業: Wix.com(本社:イスラエル)
  • 本社設立:2006年
  • サービス開始:2008年~(ベータ版)
  • 企業上場:あり(2013年NASDAQ上場)
  • ユーザ数 1億6,000万人突破
  • 利用国数:190カ国以上
  • サービス利用用途:個人用、企業向け、団体向けサイト作成等
  • モバイル最適化:あり(2013年~)

料金
wix 料金表

基本サービス無料データ容量500MB帯域制限500MB
ドメイン接続月500円データ容量1GB帯域制限1GB
ベーシック月900円データ容量3GB帯域制限3GB
アドバンス月1300円データ容量10GB帯域制限無制限
VIP月2,500円データ容量20GB帯域制限無制限

「wix」の良い点・メリット

では「Wix」の良い点や魅力、利用した場合のメリットについてから見ていきましょう。「Wix」利用者からは多くの良い評判が見られますが、実際にはどうなのでしょうか。

1.管理がラクなクラウド型サービス

安価または無料でホームページを作りたい!という人の中で、候補に「WordPress(ワードプレス)」も挙げている、という方も多いのではないでしょうか?しかしWordPressの場合、ネックになるのが「レンタルサーバを別途借りなくてはならない」という点です。

WordPressは「ホームページ制作ツール」ではありますが、データの保存や管理等は請け負ってくれません。利用者はレンタルサーバを自分自身で借りて管理し、サーバにWordPressをインストールしてから使い始めることになります。

【WordPressを使い始めるまでの手順】

  1. レンタルサーバを選ぶ(料金、容量等を検討)
  2. レンタルサーバの利用開始
  3. WordPressをレンタルサーバにインストール
  4. ホームページの製作開始

ネット初心者の方ですと「レンタルサーバって何?」となる方も多いでしょうし、サービス内容や容量等を比較しながら選ぶのも大変…と感じるのはないでしょうか。

その点、「Wix」はクラウド型のホームページ制作サービスなので、いちいちレンタルサーバを用意する必要はありません。

【Wixを使い始めるまでの手順】

  1. Wixに登録
  2. ホームページの制作開始

例えば今日Wixを選べば、今日すぐにでもホームページ制作にとりかかることができます。またテンプレートでサクサク作るのであれば、たった1日でホームページを作ることも不可能ではありません。

2.テンプレートが多くてスタイリッシュ

Wixテンプレート
「テンプレート」とは、ホームページのデザインがある程度出来上がっている「型」のようなもののこと。テンプレートがあれば、フォント(字体)や字の色、字の大きさ、画像配置等をひとつひとつ考えながらホームページを作っていく必要はありません。

サイト作りの初心者には絶対にあった方が便利なツールなのですが、注意すべき点もあります。テンプレートの良し悪しでホームページの見栄えが決まってしまうので、「そもそも良いテンプレートがあるかどうか?」という点を重視する必要があるのです。

その点、「Wix」は無料サービスでも使えるテンプレートが豊富なのが大きな魅力。またそのデザインもスタイリッシュです。海外の利用者も多いことから、新鮮な色使いやハッとするようなカッコイイデザインも揃っています。

3.機能がとにかく豊富!

無料ホームページの作成サービスというと、かつては「安かろう、悪かろう」という雰囲気で機能面はいまひとつ…というところが多かったものです。しかし「Wix」は数あるホームページ作成サービスの中でも追加できる機能面に優れています。

【無料で追加できる機能の例】

  • Wixフォーラム:ユーザー参加型の掲示板機能)
  • Wixプロギャラリー:画像や動画の公開
  • サイトブースター:SEO用ツール
  • ネットショップ:スマホ対応のネットショップ機能
  • Wixフォーム:お問い合わせ、メールフォーム
  • Wixイベント:イベントをオンラインで管理
  • ブログ管理:ブログの追加、更新、記事管理

例えば店舗用のサイトを無料で作って、お客様交流用の掲示板を作ったり、お問い合わせ用のフォームを作ることも簡単にできます。

またホームページ内にブログを置くのもサクサクっとできるのが魅力。ブログサービスを置いておけば、定期的な記事の更新も気軽に行うことができますね。ちなみにこのような機能の追加は、PCだけでなくスマホの専用アプリでも行うことが可能です。

4.感覚的な操作でサイトが作れる

機能がたくさんある「Wix」ですが、テンプレートから制作する場合にはHTMLやCSS等の専門知識は必要ありません。

画像の入れ替え、テキストの入れ方等の操作も「パズル」や「ゲーム」の操作画面のような感覚で行うことができます。

考え方がブロック単位なので、構成を考えるのもかなり簡単です。PCならばマウスのみ、スマホの場合はタップが長押しが理解できていれば、基本的なホームページは完成させられることでしょう。

5.利用に対する自由度が高い

Wixはサイトにアップロードするコンテンツについて、特に強い制限は設けていません。コンテンツ内容はユーザーの責任のもと、国際法に従うものとされています。

利用者が18歳以上であり、著作権等に反していないものであれば、自由にサイト制作ができると考えて良いでしょう。国内発祥のホームページ制作サービスに比べると、規制はゆるく、自由度が高いと言えます。

6.無料 有料の移行がラク

Wixでは無料プランから有料プラン(プレミアムプラン)の移行はもちろん、プレミアムプラン内のダウングレード、また有料プランから無料プランへの移行をすることもできます。

もちろんダウングレードをすれば上位プランの追加機能は使えなくなりますが、「一度アップグレードをしたら高い料金を払い続けなくてはならない」といった心配は要りません。

「wix」の良くない点・デメリット

テンプレートの豊富さや機能面で多くの人々から高評価を得ている「Wix」ですが、デメリットもあるのでしょうか。

1.無料だと独自ドメインが取れない

「ドメイン」とは、言うなればネット上の住所のようなもの。Webサイトがどこにあるかを示す情報です。

ドメインの例

URLの場合:https://abcdefg1234.com/housing/0001/
メールアドレスの場合:suzukisatou@abcdefg1234.com

例えば上のようなURLやメールアドレスがあるとしたら、「abcdefg1234.com」という部分がドメインということになります。

「独自ドメイン」とはオリジナルのドメインのことで、いうなれば自分で買った家のようなもの。反対に借り物のドメインは、賃貸物件のようなものです。

「Wix」では無料サービスの場合には、独自ドメインを取ることができません。

独自ドメインが欲しい場合には、別途プレミアムサービスの「ドメイン接続」を契約し、1ヶ月にすると500円を支払う必要が出てきます。

2.データ容量が少なめ

ホームページの「データ容量」とは、ホームページのために使われる文字(テキスト)や画像、動画等のデータを置くスペースの大きさのことを言います。

「Wix」の無料サービスでのデータ容量は500MBまで。

完全無料なので仕方がないのですが、「大容量で無料」を謳う国内ホームページ制作サービスに比べると、やや容量が少なめと言わざるをえません。

ちなみにWebページの平均的な容量はどの程度なのでしょうか?

Webページの容量

平均値:2.43MB
Google推奨値:1.6MB

大体1ページあたりが1MB~2MBくらいになるのが平均的というわけですね。つまり画像とテキストで2MBくらいのページを制作していく場合、500MBであれば「250ページまで」のサイトは制作できる、ということになります。

店舗のメニューや料金等だけを掲載したシンプルなサイトであれば、まったく容量に問題は無いというわけですね。しかし反対に「動画をたっぷり掲載したブログを更新していきたい」ということになると、あっという間に容量がいっぱいになってしまう可能性も出てきます。

「完全無料でホームページを作りたい」という場合には、ホームページ完成時のおおまかな容量を考えておいた方が良さそうです。

3.個性度はWordPressに劣る?

「Wix」では自分自身でHTMLやCSSをいじって、オリジナリティのあるデザインを作ることも可能。テンプレートだけに頼らない個性的なサイト制作にも挑戦できます。

ただしサイト制作の自由度という意味では、ややWordPressには劣るところも。「ガッツリ何もかも自分好みに作り上げたい」というオリジナリティ重視の人には、物足りない部分があるかもしれません。

4.チャットサポートは受けられない

「Wix」では困ったことがあったとき、メールや電話でのサポートを受けることができます。ただしいわゆる「チャットサポート」は用意されていません。

また外資系なので、日本語対応のメールや電話の返答を受けるにはある程度の時間がかかることを見込んだ方が良さそうです。

国内のブログサービス等のように、きめ細やかなフルサポートを期待しているとちょっと肩透かしをくらうかもしれません。ただ2019年には「Wix.comJapan株式会社」も設立され、今後はサポート展開がよりきめ細かくなっていくことも期待できます。

5.日本人らしいデザインは少なめ

洗練されたスタイリッシュなテンプレートデザインが魅力の「Wix」ですが、いわゆる「日本のネットっぽいデザイン」は少なめです。

例えばファンシー系のデザインであったり、まとめサイトに使うような「超無難系」「ダサいけど堅実系」のデザインはあまり豊富とは言えないところがあります。

6.広告が出る

無料系のホームページサービスでは仕方がないところですが、無料版のサイトには広告が表示されます。

この点も人によっては気になるところではないでしょうか。

「wix」はこんな人におすすめ!

無料ホームページ制作サービスである「Wix」のメリット・デメリットを比較していくと、次のような人に特に向いたサービスであることがわかります。

初心者だけどサクサク作りたい

簡単にサイト制作ができる「Wix」は、「イチからホームページを作るのはちょっと…」という人にはおすすめ。操作性にややクセはありますが、慣れてしまえば問題ありません。かえって「Wixが初めて」という人の方が早く慣れる可能性もあります。

ホームページの規模は小さめ

「アフィリエイトブログでガンガン更新していく」といった人には、無料の容量が少ないWixだと少々物足りないことになりそうです。反対に「基本的なページがあればOKの店舗向けサイト」「イベント用の期間限定サイト」等であれば、容量的にもまったく問題は無いでしょう。

海外向け・外国人向けの展開も考えている

「Wix」は海外ユーザーのウケの良いサイトデザインのテンプレートも多いので、インバウンド顧客向けのサイトや、海外向け展開をしたいときにもピッタリです。

SEOというより「中身」で勝負!

「Wix」は無料プランの場合だと独自ドメインが取れないので、SEO的にはやや不利なところはあります。ただデザインやコンテンツの内容等でユーザーを惹きつけていけば、自然と表示順位は上がっていくものです。

ドメインやテキスト量ではなく「コンテンツの質と中身」で勝負をしたい人に向いています。

月500~1,000円なら出資OK

「ビジネス用途で使用したい」という場合、やはり広告が出ること、独自ドメインが取れない点があとあと気になってくる可能性は考えられます。まず無料で使いごこちを試してみて、気に入ったら月500円分程度のライトなプランに入ってみるというのも良い手と言えそうです。

おわりに

無料でホームページが作れる「Wix」の特徴やメリット・デメリットの比較はいかがでしたか?「Wix」はとにかく手軽でサクッとサイトが作れるのが大きな魅力となっています。

「ホームページを作ろうと思っているけれど、面倒でなかなかやる気にならない」という人は、「Wix」の無料プランを試すところから始めてみては?

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