ホームページでの集客に成功したいのはどの企業でも同じ。でも歯科医等の病院や美容院・エステといった「実店舗型の企業」かつ「全国展開ではない企業」の場合、ホームページ等のWebマーケティングでは「ローカルエリアでの集客」に特化した考え方をすることが大切です。
店舗周辺の地域で暮らす人、働く人に店舗の存在を知ってもらい、店舗に訪れてもらうには、どのようにホームページ・Webサイトを作り、Webサービスを駆使していくべきなのでしょうか?ここではローカルエリア集客に成功したい人のためのホームページ・Webサイト制作のコツをご紹介していきます。
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【対策前に】ユーザーの動きを考えてみよう
実際の対策に取り掛かる前に、まずホームページによるマーケティングの基本的な考え方を理解しておきましょう。ローカルエリアでのホームページ集客に成功するには、ユーザーに次のような行動をとってもらう必要があります。
- 発見:ネットで店舗を見つけてもらう
- 認知:店舗の場所や名前・メニュー等を知ってもらう
- 行動:ホームページから予約や申込をしてもらう
ではこのような行動に結びつくまでのユーザーの動きを考えてみます。例えば「最近肩がこるからマッサージに行きたいな」と考えている人がいたとしましょう。この人はどんな流れでネットを使うでしょうか?
1)検索
- 「自宅/会社の地域名+マッサージ」で検索する
- 「自宅/会社の駅名+マッサージ」で検索する
2)情報チェック
- 出てきた検索結果を「ページの上から」チェック
(公式Webサイト、広告、Googleマイビジネスの情報等)
3)比較
- 複数の店舗を見比べてみる
- 企業が信頼できるか情報を集める
- 口コミや評判等を確認してみる
4)行動
- 店の予約を入れる
- 問い合わせの電話をする
- 店舗に直接行く 等
大まかにはこのような流れが予想できますね。ここでホームページの役割の中でも重要になるのは、以下の2つのポイントです。
- Google検索で「地名(駅名)+業種名」で上位になる
- サイトで企業の信頼性を上げる
ホームページ集客を成功させるために、この2つをクリアできるサイト制作を目指します。この点を踏まえて、Web制作やマーケティングのコツを見ていきましょう。
1.地域名詳細・駅名を選定する
上でも解説したとおり、ローカルエリアでのホームページ集客に成功するには次の2つの検索キーワードで上位に食い込むことが重要となります。
- 地域詳細+業種名 例)渋谷区神南 美容院
- 駅名+業種名 例)原宿 美容院
ここで大切なのは「売れたい商圏をしっかり選定する」ということ。適切に使いたい地域・駅名キーワードを絞り込めているかどうかで、SEO対策の効果が変わってきます。
地域名が多すぎるのはNG
例えば「東京23区のどこからでも来てほしいから」と言って、23区すべてを対象キーワードとする……このような考え方はNGです。
上位表示をさせるには、該当するキーワードをホームページのテキスト内に上手に配置する必要があります。そのためかつてはページの下部に、23区等の地域名をひたすらズラズラ配置するホームページも多かったようです。
しかし現在では、このような地域名の列挙をするのはNG。
Google側が「正確性に欠ける情報」であると判断し、サイト自体を低評価する=表示順位が下がる傾向も見られています。「売れたい商圏はどこなのか」「ユーザーはどの範囲から店舗に来るのか」を、キチンと見定めることが大切なのです。
2.タイトルや見出し・テキストにキーワード配置
Googleでは、タイトルや見出し・テキスト等に該当するキーワードがある(または多い)Webページを「関連性が高いページ」として上位に表示させます。ですから「地域名+業種名」で上位表示をするには、次のような部分にキーワードをしっかり配置しなくてはいけません。
【キーワードを配置する場所】
★ページタイトル
★ディスクリプション(meta description、説明文)
☆見出し(H1、h2)
☆サイト内テキスト
【ページタイトルの例】
×:お昼のメニュー
○:お昼のメニュー | 神楽坂フレンチaabbcc(店名)
【テキストの例】
×:最高のおもてなしでお待ちしています。
○:代官山のネイルサロン『ccddee』では、皆様を最高のおもてなしでお待ちしています。
キーワード配置は自然に!
「キーワードをたくさん入れれば上位表示になる!」と言っても、不自然なほどに同じ単語を繰り返すのはNGです。
言葉がつながっていない、日本語して成立しない……このようなテキストを増やせば、Google側から「スパムサイトである」と判断され、最悪の場合にはGoogle八分(検索順に表示されない)という厳しい対応を受ける恐れもあります。
キーワードの配置はあくまでも「自然」であることが重要です。
3.事業をわかりやすくカテゴライズ
上の例で挙げたような「美容院」「フレンチ」等であればキーワードに使う業種名が分類しやすいですが、中には「ウチの業種は分類しにくい」「ウチは他の店とは種類が違う!」と考える経営者の方もいらっしゃることでしょう。
でもちょっと考えてみてください。地域の中で店や施設を探す時、誰もが「自分の知っている言葉」で検索をかけますよね。難しい言葉や知らない単語で検索をするユーザーはいません。
例えば食事に行く時、「創作料理が食べたいな」と最初から考える人は少ないのではないでしょうか?「和食にしようかな…」と考えて検索し、「創作和食」が出てきたら「これもアリかな?」と候補に入れる、というユーザーが多いことでしょう。
まずは「ターゲット層の多くのユーザーが選びそうな言葉」に自社の業種をカテゴリした方が、集客には有利です。他社との違い(個性・差異化)はサイト内テキストや写真等の要素で十分にアピールしていけます。
【事業内容のカテゴライズ例】
- 創作料理 → 創作和食
- ブックサロン → ブックカフェ、読書カフェ
- 柔道セラピー → 整骨院
- グリーンショップ → 園芸店、花屋
- スピリチュアルサロン → 占い、カウンセリング 等
4.店舗情報の表記は統一!
ホームページ上では、店舗情報をあちこちに記載することになります。ここで重要なのが、記載内容の統一です。
店舗情報の記載内容にWebサイト内で揺れがあると、Google側から「正確な情報ではない」と判断され、表示順位が落ちる可能性があります。特に次のような点に気をつけましょう。
店舗名称
英字の場合には大文字・小文字表記、全角・半角表記等も統一を。英字表記とカタカナ表記を並列する場合は、どちらを先にするかの表記ルールも統一させると見た目にも綺麗です。
漢字では新字・旧字体を混ぜないこと。店舗名称の略称をキーワードに使う場合には、Webページ内では正式名称も併記するようにしましょう。
営業時間、定休日
営業時間や定休日に変更があった時には、サイト内のすべての箇所をすみやかに変更しましょう。ニュースやSNSだけでお知らせをして、古い情報を残してはいけません。
住所名
住所は県名から書いた方が良いです。マンション名・ビル名等を記載するかどうかも統一させます。
電話番号・受付時間
電話番号は重要な情報なので、是たちに間違いが無いように。またスタッフの携帯電話等、頻繁に変更してしまいそうな番号は掲載を避けた方が無難です。
メールアドレス・SNSアカウント
メアドやSNSのアカウント名等も、よく変更してしまうケースが多いので要注意。サイト内で違うアカウント名になっていたり、既に削除したアカウントが残っているということが無いようにしましょう。
5.事業関連コンテンツを増やす
一般的な店舗のWebサイトだと、メニューやアクセス情報、営業日、店舗紹介等の基本コンテンツだけを掲載して「サイト完成」としてしまうことも多いものです。
しかしこれだけだと、サイトとしての情報量は今ひとつ。Google側から見ても「ユーザーに役立つ情報が満載のサイト」とは言えませんから、なかなか上位表示には食い込めません。
ここでおすすめなのが、サブコンテンツをサイト内に増やすことです。ユーザーが「知りたい」「教えてほしい」と考えるような役立つ情報を提供するコンテンツを設置すれば「充実したサイト」と判定されやすくなり、表示順位が上がります。
事業関連コンテンツとは?
サイト内に掲載するサブコンテンツは、店舗や施設のメイン業務に関連したものがおすすめです。
【例】
- ブックカフェ → 今週のおすすめ本
- フレンチレストラン → シェフのレシピ指南
- ヘアサロン → シャンプーの選び方 等
なぜ業務に関連したコンテンツが良いのか?というと、これには2つの理由があります。
【業務関連サブコンテンツ設置のメリット】
- 「地域名+業種名」というキーワードを自然にどんどん増やせる
- メイン業務の信頼性をアピールできる
1.は直接的にGoogle向けの対策ですが、長期的な目線では 2.のユーザー向け対策も効果があります。店舗を訪れる前のユーザーは、お店のことを何もわからない状態です。そこに「専門知識をわかりやすく教えてくれるスタッフ」の存在を感じれば、店舗・施設の信頼感・好感度はグッと上がりますよね。
このようなマーケティングの方法は「コンテンツ・マーケティング」と呼ばれています。即効性というよりも長期的な集客の方法ですが、採り入れておいてソンはありません。
6.地域関連コンテンツを増やす
「業務関連のコンテンツを増やしていくのは難しそう」「毎週気軽に書けるような内容なら、ブログ的に続けていけるかも……」こんな風に感じているWebマーケティング担当の方も多いのでは?
業務に直接的に関連したコンテンツの展開が難しい場合、ローカルエリア集客を目的とするのであれば「ローカル情報」に着目するのもおすすめです。
【ローカル情報コンテンツの例】
- 街歩きブログ
- 商店街の他店の紹介
- 地域の歴史について
- 地域の名産品について 等
地域に関連したコンテンツであれば、「地域名・駅名+業種」というキーワードを多めに配置していくことができます。また近隣の他業種の情報を探しているユーザーが、あなたの店舗や施設の存在を知る良いきっかけにもなることでしょう。
他店のブログやサイト等もあわせて紹介すれば、相手側のサイトやSNSからの紹介を受ける可能性もアリ。このような交流で外部からの被リンク数が増えれば、それもまたGoogleからの評価上昇=表示順位のアップに繋がります。
7.Googleマイビジネスに登録
「Googleマイビジネス」とは、Google MapsやGoogle検索等の利用時にローカルビジネス情報を表示させることができる無料のツールのことです。
Googleマイビジネスに登録しておけば、例えばスマホユーザーの「この近隣のカフェを探して」といったGPS情報にも対応ができるようになります。Google検索時のナレッジ表示では、画像や動画を表示させることも可能。登録をしておいてソンの無いツールなのです。
公式サイトの順位にも影響
『Googleマイビジネス』に店名や営業時間等の公式情報を登録しておくことは、店舗公式サイト(ホームページ)の表示順位にも良い影響を及ぼしていることが各社の調査で判明しています。
ただしGoogleマイビジネスに登録してあると、その中の口コミ等に早期に対応することも求められます。ホームページ同様、「登録して終わり」ではなく、長期的に管理をしていくツールである点は留意しておいた方が良いでしょう。
8.申込・予約フォームの設置
来店等の集客アクションを増やすには、公式サイトから離脱して他サイトに比較に行かせず、スムーズに「来店する」という流れを作りあげることが大切です。
例えばレストランの公式サイトで、予約方法がわざわざ電話する方法だったらどうでしょう。対応時間外の深夜であれば「アクションは明日以降」ということになってしまいますし、電話をかけることに怯む若年層も多いです。
しかしここで予約フォームがあれば、ユーザーはためらうことなく予約を取ることができます。
【予約フォームへの流れのポイント】
- プルダウンを増やし、ユーザの入力の手間を極力減らす
- フォーム利用による割引・優待特典を設置する
「公式サイト経由で予約や申込をするのが一番トクだ」と気づいたユーザは、次回にも公式サイトを訪れてくれることでしょう。何度もサイトを訪問するユーザーとは、つまり「ファン」のこと。サイトをよく見てくれる読者を増やせば、「店舗のファン、リピーター」を掴む手立てにもなってくれるのです。
おわりに
ローカルエリアでホームページ集客に成功するコツはいかがだったでしょうか?ホームページでの集客のコツは「ひとつを行えば即時で効果があらわれる」というものではありません。様々な部分に気を配り、工夫を積み重ねていくことで、アクセス数やコンバージョン率、そして店での売上に良い影響が現れてくるのです。
まずは「今からできそう」というところからホームページの改善に取り掛かってみましょう!
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