ハウスクリーニングの需要は2020年段階で1820億円規模、近年ではコロナ禍の影響で「家をキレイにしたい」というニーズが高まり、さらなる成長予測がされています。しかし中にはネットでの集客がうまく行かず、悩んでいるハウスクリーニング業の経営者の方も居るようです。
ハウスクリーニングを探す時、現在ではほとんどの人がスマホやPCを使って業者選定を行います。中小規模の業者であるほど、公式ホームページを充実させ、集客に繋げる必要があるのです。
ここではハウスクリーニング業がホームページ集客に成功するためのポイントを9個リストアップし、WEBマーケティングが初めての人にもわかりやすく解説していきます。
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1.実例を画像付きで準備する
中小規模のハウスクリーニング業者がWEB集客で勝つには「顧客の信頼」を獲得することが何より大切です。「大手より安いかもしれないけど、悪徳業者だったらどうしよう」という不安を見込み客は抱いている–まずこの点に着目する必要があります。
「当社は優良です」と言うだけでは顧客の信頼は掴めません。まずパッと見て「良さそう(信頼できそう)」という『印象』を与えることが大切です。
そこでまず重要になるのが、実際の施工例(ビフォー・アフター)です。クリーニング施工例は「あればあるほど良い」とすら言えます。それだけ「実績がある」という証拠になるからです。
「中古マンションのクリーニング」「一戸建てのクリーニング」「キッチンのクリーニング」とバリエーションがあるほど、顧客は自分に近い実例を見て安心することができます。
もちろん施工例には「画像」が必要です。わざわざ文章を読むよりも、施工例でキレイになった姿を見せた方が1秒で信頼を獲得できます。写真(画像)が与える力はとても大きいのです。
2.スタッフの「顔出し」は必須
見込み客(読者)からの信頼獲得のために、実例と合わせて必須と言えるのが「スタッフや代表者の顔出し写真」です。小規模の企業ほど、写真掲載はやっておいて損がありません。
マーケティング心理学では「顔出しの有無」で企業に対する顧客の信頼度は30%~40%近くも上がることがわかっています。スーパーマーケット等で「わたしが収穫しました」という農家さんの写真が掲載された野菜が売られていたりしますよね。おおよその場合、その手の野菜は少々高額でも売れます。名前と顔がわかる、それだけでも人間は「信頼ができそうだ」と高い料金を払ってくれるのです。
もうひとつの例として、何かの企業のコールセンターにこれから電話するところを想像してみましょう。コールセンターの電話番号の横に制服姿の女性の写真が掲載されていれば「こういう人が電話に出るのかな」と想像がしやすいですよね。「怖くないな」「信頼できそう」と安心して問い合わせができる…顔出し写真には、このような効果もあります。
- 笑顔の写真が掲載されている
- スタッフが働いている様子がわかる
- 代表者の名前や顔がわかるようにする
この3つは必ず抑えておくことが重要と言えます。ただしどんな写真でもOKというわけではありません。読者からひと目で好感度を得られるような写真が必要です。特にトップページ等に掲載する写真には、人物撮影のプロに依頼をすることをおすすめします。
3.申込み→見積もり→作業日の流れを見せる
ほとんどの見込み客にとって、ハウスクリーニングを依頼するのは初めてのことです。申し込んでから担当者が家に来るのか?見積もりはどう出すのか?支払いのタイミングは?等、わからないことだらけで不安がいっぱいの状態です。
スムーズに問い合わせや申込みへと繋げるには、読者のこのような不安をできるだけ取り除いてあげることが重要になります。つまり「読者が申し込んでから、作業当日まで、そして支払いまでの流れ」をわかりやすく教えてあげればよいのです。
<<申込み~作業日の流れの例>>
1)申込み方法(WEB、電話、メール等)を紹介
↓
2)見積もりの出し方(訪問、WEBで即時等)を解説
↓
3)訪問見積もりの場合、訪問日の流れを解説
↓
4)作業日当日の準備(作業車の到着、養生等)を解説
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5)作業内容の一例を見せる
↓
6)支払いの流れを解説(領収書、クレカ対応等)
申込みから作業、支払いまでの流れを解説する際には、写真での説明か、またはイラスト等での補助説明があるのがベストです。読者がじっくり読み込まず「サッと目を通した」という状態(画像と見出しを見ただけの状態)でも、なんとなく全体的な流れが把握できるようにしてあげると効果的です。
4.料金システムは表やイラスト付きで
ハウスクリーニング業者のホームページを訪れる見込み客が確実にチェックするのは「料金」です。各社で料金システムには違いがありますが、とにかく重要になるのが「わかりやすさ」です。
もちろん広さや特例等で値上がりする事例もありますが、ひとまず「概算」を見込み客が理解できるようにしましょう。料金比較をしている見込み客の場合、公式サイトに来て3~5秒以内に「料金表」が発見できない客はすぐに離脱してしまいます。
各サービスのページに料金説明を書いておくだけでなく、「料金表」のページを作り、料金システムがひと目で把握できるようにしておきましょう。
また料金表は表形式にして、できるだけわかりやすく設置することも大切です。例えば「コンロのクリーニング」等でしたらコンロの形の違い、「洗濯機のクリーニング」であれば洗濯機の形の違いをイラスト・写真等で添えておくのも良いでしょう。
割引や特例がある場合には、その点をわかりやすくアピールすることも大切です。一軒家クリーニング等で見積もりが必要になる場合、見積もり無料ならば「無料」という字は大きく存在感を出すことも忘れずに。
5.自社の「強み」を4つ以上ピックアップ!
ハウスクリーニングのホームページに訪れる見込み客は、「この会社を選ぶ理由」を探しています。あなたのハウスクリーニング会社が「他社に比べて強い」と思える部分はどこですか?
「会社の強み」と「顧客のニーズ」が合致していれば、見込み客は「多少料金が高くてもココが良い」と判断をしてくれます。反対に強みの見つからない会社だと、判断基準は料金程度しかありません。「安売り」だけで勝負をしたくないのなら、「自社の強み」を徹底的にアピールすることが大切です。
【自社の強みの例】
- 有資格者が在籍している
- 即日・翌日等のスピード対応ができる
- 「水回り」「フロア」等の特化した得意なポイントがある
- 作業スタッフが全員女性である
- ハウスクリーニング以外のサービスも提供できる 等
例えば「作業スタッフも見積もりに伺うマネージャーも全員女性です!」とアピールされていれば、女性の一人暮らしの見込み客にとっては大きな魅力となるはず。この点を大々的にアピールしていくべきです。
また、一見すると「弱み」に見えることを「強み」に変えることもできます。例えば家族二人でやっているハウスクリーニング業で、トイレのクリーニングだけしか対応していない…こんな時には「トイレクリーニング専門!」とアピールしてみましょう。バリエーションに富んだ大手より、「専門業」であることに魅力を感じる人も多いものです。
自社の強みはとりまぜて3~4つ程度はアピールできるのが理想的です。他社との差異化ができる点がどこか、よく考えてみましょう。
6.「1ページ」でサービス全体を把握させる
公式サイト作りに慣れない方がやりがちな失敗としては「サービス全体を把握させる情報をあちこちに置いてしまう」というものが挙げられます。
例えば「床クリーニング」のページにやってきた客が「料金を知りたい」と思ったら料金ページに行かねばならず、さらに「対応エリアを知りたい」と思ったら対応エリアのページ以外には情報が無く、問い合わせ方法のページはまた別…といった具合です。このタイプのHPは一見するとスッキリしていて見栄えが良く見えますが、実はホームページ集客的には効果的ではありません。
公式サイトに訪れる見込み客は「あちこちのページに遷移すること」を手間だと感じます。3ページ以上の遷移が求められるサイトでは、「申込み」へのアクションに繋がる率は格段に下がり、見込み客は別のサイトへと離脱してしまうのです。
サービスの概要は「1ページ」で基本的に網羅できるようにしておきましょう。上の例で言えば、「床クリーニング」のページの中で基本の料金や申込み方法等がわかるようにするのが理想的です。
7.特急サービスがあればアピールを!
ハウスクリーニング利用希望の見込み客の場合、「思いついたので今すぐにでもクリーニングをしたい」というケースは多いもの。特に初めて利用する人ほど、「申し込んですぐにサービスを利用したい」と考える率が高い傾向があります。
大手のハウスクリーニングサービスの場合、どうしても小回りが聞かず、申込みから2~3週間以上は待たされてしまうケースがほとんど。そのため中小規模の業者が大手に勝つには「スピード」という面を打ち出すのが有利と言えます。
スケジュールが空いていれば翌日・当日等でもOK!といった「特急サービス」「スピードサービス」があれば、トップページでわかりやすくアピールしておきましょう。急いでいる人ほど、ホームページの中身をじっくりは探しません。トップページで「特急サービスがある」と書いてあれば、すぐに「問い合わせ」に移ってくれることでしょう。
8.「お客様の声」を掲載する
ハウスクリーニングのホームページを訪れる見込み客が本当に求めていることはなんでしょう?「安くて良いハウスクリーニングサービス」……と思われそうですが、実はそうではありません。客が根底から望んでいるのは「ハウスクリーニングをしたことで、より良い自分と家庭になれるという満足感」なのです。
顧客が本当に求めている「より良い自分となるためのイメージ」のことをマーケティング用語で『ベネフィット』と言います。この『ベネフィット』を強調するために有効なのが「お客様の声」です。
例えば利用者の声に「ハウスクリーニングでプロがキレイにしてくれて良かった、家に帰るのが楽しみになった」と書いてあったらどうでしょう。見込み客は「このサービスを使えば、同じような満足感を自分も得られる」と利用者の声に自分を重ねるはずです。
「お客様の声」は、利用者アンケート等からピックアップするのが最も理想的。またモニター制度等を作って、サービス利用の感想を書いてもらっても良いでしょう。
9.「FAQ」で読者の疑問と不安を解消
「FAQ」とは「よくある疑問」のことを言います。ハウスクリーニングのホームページを訪れた見込み客が「これはどうなんだろう?」と疑問に思うようなこと、不安に感じることなどを事前にピックアップし、詳しく回答するためのページです。
「疑問があれば問い合わせくれればいいのに…」と、WEBマーケティング初心者は思いがち。でも待ってください、自分が客の側になったとき、いちいち企業に問い合わせをするのは面倒ではありませんか?一般的な消費者にとっても、ちょっとした疑問があっても、それをわざわざ「問い合わせ」をするのは苦痛なのです。
「FAQ(よくある疑問)」のページがあれば、見込み客はスピーディにそのページにアクセスし、疑問や不安を解消することができます。「わかった!」という安心感が、次の「申込み」というアクションへスムーズに繋げてくれるのです。
おわりに
ハウスクリーニング業がホームページ集客を行う時に押さえておくべき秘訣を解説しましたが、マネできそうな部分はありましたか?ホームページにちょっとした工夫があるかどうかで、そのサイトの集客力はまったく変わってきます。
現在ではWEBマーケティングはSNS展開も重要になってきてはいますが、ハウスクリーニング業の場合だと、やはり公式サイトの充実度が以前として大切であることに変わりはありません。公式サイトで掴んだ顧客は、もう一度公式サイトからサービスを依頼する「直接的なリピーター」となる可能性も高いです。
単に客の数を増やすというだけでなく、良質な顧客を得るという意味でも、ハウスクリーニングのホームページは大きな役割を果たします。一度他社のホームページを何社かじっくり見比べてみて、その工夫を調査してみるのも手ですよ。
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