多言語対応ホームページ🌏は必要?3つのメリットと注意点

多言語

ホームページの多言語化とは、英語・中国語等の複数の外国語に翻訳したテキストをWebサイト上に表示させる対策のことです。日本に籍を置く企業の場合、ホームページ・公式サイトの使用言語・表示言語は日本語のみ…というケースも多いはず。しかしこの状態では、日本語ユーザーではない海外の人、また日本語表示に対応しないパソコン端末等では、ホームページに何が書かれているのかわかりません。

しかし英語バージョン・中国語バージョン等のサイトが表示できるようになれば、企業・店舗等のサイト・ホームページにおいて大きなビジネスチャンスとなります。特に中小規模の企業にとっては、多言語化の有無が今後の経営の出来不出来を左右すると提唱するマーケティング専門家が少なくありません。

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ここでは企業ホームページ・公式サイトを多言語対応させる主なメリットや、多言語化の際に気をつけておきたいポイントについて詳しく解説していきます。

ホームページ・企業サイトを多言語化する3つのメリット

まずは企業のホームページ・企業サイトを多種の言語に対応させることがどのような利益を生むのか、そのメリットを見ていきましょう。

1.世界中が顧客獲得チャンス有りの市場に

インターネットの利用者数及び人口普及率の推移出典:インターネットの利用者数及び人口普及率の推移【総務省 通信利用動向調査】

総務省の情報通信白書によれば、日本国内のインターネット利用者数は2016年の段階で1億84万人。国内人口の83・5%という、非常に高い普及率となっています。

とは言えこの中には「家族とのSNSの通話にしかスマホを使わない」といったユーザーも居ますし、世界中を見ても日本語使用ネットユーザーは1億人程度と推測できます。

つまりホームページ・公式サイトを日本語表示のみに対応させている限り、いくらインターネットが世界に広がっているとはいっても、対象となる市場規模は1億人が限界というわけです。扱う商材によってさらに性別・年齢層等のターゲット層は狭まります。例えば女性向けのアイテムを販売する企業の場合、1億人の半分、5000万人が相手ですし、年齢を区切ればさらにターゲットユーザーは少なくなっていくわけですね。

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さてこれに対して、世界で英語を使用する英語人口はなんと「15億人」も居ます。また中国語を公用語としている中国・香港・マカオ・シンガポール等の総人口数は、なんと「13億7,000万人」。英語や中国語、フランス語等の代表的な言語をカバーするだけで、世界中の人々にあなたの会社のホームページ・店舗サイトを見てもらえるのです。

 
簡単に言えば、ビジネスチャンスが一気に10倍にも20倍にも膨れ上がるということになります。各社のWeb担当者が「多言語対応」に敏感になっているのも当然と言えるでしょう。競合する企業の中で多言語化に先んじた企業が、一気に市場を独占できる可能性も高いのです。

多言語化がビジネスチャンスになる業種例

ECサイト
製造業界
物流業界
サービス業 等

2.インバウンド消費を取り込むチャンス

2018年年に日本を訪れた外国人観光客の数は3119万1900人出典:トラベルボイス直近10年比較グラフ
平成30年 訪日外客数・出国日本人数【日本政府観光局(JNTO) 】

「ウチは小規模な企業だし、別に国際的に市場拡大したいわけではないから…」と多言語化を後回しにしていませんか?多言語化したサイトの役割は、必ずしも海外に向けてモノやサービスを輸出することだけとは限りません。国内だけでサービスや商品を扱っている企業でも、売上アップ・集客力アップが期待できます。

その答えは「インバウンド消費」。そう、2015年以降、驚異的な増加傾向を見せている外国人観光客を取り込む術として、多言語ホームページは活躍してくれるのです。

JNTO(日本政府観光局)の調査によると、2018年年に日本を訪れた外国人観光客の数は3119万1900人。その消費額はなんと4.5兆円にものぼりました。2019円秋の段階で、すでに2019年度の訪日外国人数はこの数値を超過することも予測されています。

国内人口数の低下や若者の消費堅実化等による日本国内の消費の停滞を鑑みると、このような「インバウンド消費」は見過ごすことができない存在と言えるでしょう。

来日前から外国人観光客を掴める

訪日外国人観光客の大きな特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・来日前から情報収集を熱心に行う
・日本だけで買える・体験できるモノやサービスへの興味関心が高い
・日本語会話には自信がない人が多い

つまり「自分が使う言語」で説明されているサイトがある店舗や企業であれば、それだけで「日本の旅行中にこの店舗を使おう!」と考えて貰える可能性が一気に高まるのです。ホームページで海外からの予約対応等も受け付けていれば、来日前からインバウンド顧客を取り込むこともできます。

ビジネスチャンスとなる業種例

飲食業(レストラン・居酒屋等)
宿泊施設(ホテル・旅館・民宿・民泊等)
美容業界(ヘアサロン・エステサロン・マッサージ・ネイルサロン等)
小売業(アパレル・呉服・雑貨販売等)
観光施設  等

3.国内顧客・法人からの信頼度もアップ

「どのようなサイトを持っているのか」—企業ホームページ・公式サイトの外観と内容は、現代日本社会においてひとつの企業の「信頼性の判断」を行う上でかなり大きなファクターとなっています。

例えばある会社に「これからぜひ取引をしたい」と聞き慣れない企業Aの営業マンがやってきたとしましょう。商材に魅力を感じた対応者は、営業マンが帰った後に何をするでしょうか?現代では多くの人がこのような時に「企業A」をGoogle検索して、その企業の公式サイトを詳しくチェックしています。

つまり「あなたの会社のホームページの作りと内容」は、未来の取引先候補達に真剣に吟味されているのです。

サイトデザインが古かったり、テキストに誤字が多いサイトであれば「この会社は大丈夫だろうか」と誰もが思うことでしょう。いくらテキストで「国際的な企業を目指す」「世界に羽ばたく経営を」と企業方針に書かれていたとしても、日本語表示しかされないサイトであれば「怪しいものだ」と考える人が多いはずです。

反対に英語・中国語・アラビア語等の多言語対応に力を入れている企業サイトであったらどうでしょうか?「この会社は国際化に力を入れている」「経営拡大に本気で取り組んでいる」と信頼する人がほとんどとなるでしょう。

・商材の購入・来店を検討している見込み客
・取引を検討している法人
・就職先を探している学生や求職者

多言語に対応した企業ホームページ・公式サイトは、上記のような「日本国内の日本語ユーザー」に対しても企業信頼度をアップさせる大きな手がかりとなるのです。

多言語対応ホームページを作成する場合の注意点

英語・中国語・フランス語等、多言語対応した企業ホームページには上で紹介したような様々なメリットがあります。ただし「どのような方法でも多言語化しておけば良い」というものではありません。

中途半端な多言語化をしたことで、却って海外・国内からの企業信頼度を大きく損ねてしまう可能性も考えられます。企業ホームページ・公式サイトの多言語化を行う際には、以下のような点に十分に気をつけましょう。

自由な言語選択機能と明瞭な表示は必須

ホームページの言語表示選択方法には、大きく分けると以下の二つがあります。

a)閲覧地域を自動判別し、地域に即した使用言語・公用語を表示させる方法
b)ユーザーがトップページやメニューから使用・表示言語を選択できる方法

a)の自動選択表示の方が、一見すると親切でわかりやすく思えるかもしれません。たしかに自動的な切り替わりの対策は行っておいたほうが高いユーザビリティを得られることでしょう。

だからと言って、b)の自由に言語を選択できる機能を一切付けなかったり、言語選択方法がわかりにくいのは大問題です。

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日本のように「公用語・使用言語がほぼ日本語のみ」という国は実はあまりありません。ベルギーのようにフランス語圏とオランダ語圏がある国もありますし、カナダのように英語とフランス語が公用語という国もあります。インドに至っては、公用語がなんと15種類もあるほどです。

つまり「A国で暮らしている人が必ずA国言語を使っている」とは限らない…ということ。また例えば「英語圏で暮らしているけれど、できたら中国語の方が使いやすい」といったユーザーも大勢居ます。

居住区域で表示言語を固定してしまうと、このような海外ユーザーは非常に不便な思いをすることに。せっかく多言語化をしても、多数のユーザーを獲得する機会を失ってしまうのです。

・言語切替は後からでも行えるようにする
・言語切替のプルダウンやボタンは誰が見てもわかりやすいデザインにする

上記のような機能の導入やデザイン・配置には十分に注意しましょう。

各国に対応するユニバーサルなデザイン・画像を

多言語対応というとテキスト面ばかりに目が行きがち。しかしサイトデザインや色使い。画像の選び方にも注意が必要です。

例として「黒」という色の使い方を挙げてみましょう。黒は日本では「強さ」「高級感」「男性的」「夜」「洗練」といったイメージが持たれやすいため、自動車やバー、高級系アパレル等のサイトデザインでは意外とよく用いられます。

ところがこれが中国になると、「闇」「暗黒社会」「違法」といったマイナスなイメージが非常に強く、不吉な色として扱われているのです。そのため中国系の顧客を重視する企業では、黒ベースのデザインはあまり用いられません。

次に「マナーやモラル」の点にも気を配りたいところ。例えばイギリスを中心にした西欧では、手の甲を向けたピースサインは「侮辱」や「性的なサイン」とされます。軽い気持ちで掲載した画像やデザインが、海外ユーザーを不快な気持ちにさせてしまうこともあるのです。

全世界の細かなマナーに対応するのは難しいところですが、メインターゲットとしたい国の基本的なマナーやモラル、嫌われるデザイン等だけはしっかりと押さえておいた方が良いでしょう。

日本国内の「常識」は、国際的に見れば「非常識」となることが多々あります。「国内で大丈夫だったから海外でも大丈夫」といった妄信的な考え方は捨て去ることが大切です。

翻訳ツールでの直訳テキストはNG

「サイトの多言語化を低コストで!」と、自社ホームページのテキストを翻訳ツールにかけたものをひたすらコピーする…こんな「多言語化」をしているページ、実は結構多い様子。しかしこの方法では、残念ながら海外ユーザーを掴むことは難しいでしょう。

翻訳ツールの精度は年々上がってはいますが、滑らかで自然な翻訳ができるわけではありません。語彙は増えているものの文法には弱く、また日本語独特の言い回しや慣用句、専門用語や口語表現、古典表現等はとても苦手としています。

試しにここで、日本語で書いた文章をGoogleで英語翻訳し、その文章を再度日本語に翻訳してみますね。

【 例 】
日本語原文:あなたもきっと、その出来栄えに息を呑むはず。

Google英語翻訳:You will surely take your breath away.

日本語に再翻訳:きっとあなたは一息つくでしょう。

いかがでしょうか?「息を呑む」という慣用句は日本語では「緊張しながら見守る様子」や「恐れや驚きで息が止まる様子」をあらわすので、日本語では「商品の出来が素晴らしく良い」ということを表すキャッチコピーとなります。

ところが英語ではこのような慣用句表現がありません。そのため単に「息を吸う」と翻訳をしてしまうのです。これでは海外ユーザにはちっとも意味が通じませんね。

上記はあくまでも一例ですが、翻訳ツールにかけただけの文章がいかに本来の意味から外れやすいかということがおわかりいただけることでしょう。

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またイギリス初のブランドある「Superdry極度乾燥(しなさい)」をご存知の方も多いのではないでしょうか?これはブランドの創業者が日本に来た時、ビールの「スーパードライ」に感銘を受けて直訳した名前なのだとか。海外のユーザーからしたら「極度乾燥」は変ではないのかもしれませんが、日本語ユーザーからしたら違和感しかありませんよね。直訳テキストにはこのような硬直した表現が多く、違和感が残ってしまいやすいのです。

 
安易な直訳テキストを掲載するだけでは却って「安っぽいサイト」と感じられ、ユーザーの不安を煽る結果となりかねません。特にメインターゲットとする言語については、翻訳に強い専門家のチェックを受けることを強くおすすめします。

おわりに

多言語ホームページのメリットや注意点はいかがだったでしょうか?日本国内に居住する外国人率も高まる中、多言語対応のビジネスへの影響力はさらに高まっていくことは確実と言えます。「そのうち」ではなく「今」こそ、本格的な多言語対応に踏み切る時と考えてみましょう。

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