自分でホームページを作りたい、無料等の費用が抑えられるサービスが良い…こんな時、確実に候補に上がってくるツールが「WordPress(ワードプレス)」ではないでしょうか?
WordPressは全世界で多数のユーザーに使われているだけでなく、日本ではナンバーワンシェアを誇るHP作成ツールです。無料で使える点以外にも様々なメリットがあり、多くの人々を魅了しています。
ではWordPressはどの人にも絶対に合う最強のツールなのか?というと、必ずしもそうとは言えません。ワードプレスにはデメリットもあり、合わない人だと思ってしなかった苦労を背負う可能性もあります。ここではWordPressの特徴や、メリット・デメリットをまとめ、詳しく解説してみました。
WordPressを使ってみたいけれど、自分に合うかどうかまだわからない…そんな時にはぜひ、参考にしてみてください。
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WordPressとは?基本情報を確認
WordPress(ワードプレス)とは、世界・日本でもっともメジャーなCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。CMSとは、ごくカンタンに言えば、ホームページやブログを作るためのツールのこと。WordPressは従来は非常に専門的な知識が必要とされてきたWEB構築のハードルをグッと下げ、多くの人達がサイトをカンタンに作れるようにしました。
開発企業 | WordPress Foundation |
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ツール提供開始 | 2003年~ |
利用サイト数 | 全世界8,700万サイト以上 |
国内サイト数 | 520万サイト以上 |
国際化対応 | 160カ国地域以上 |
動作環境 | PHP バージョン 5.6.20以上、MySQL バージョン 5.0以上 |
URL | https://wordpress.com/ja/ |
無料で使えるオープンソース型のソフトウェアで、さらに使いやすさも兼ね備えているWordPressは2003年の登場以降、一気に人気急上昇。
データ情報元:w3techs
2021年2月段階では全世界のサイトの40.1%が「WordPress」で作られる等、シェアナンバーワンの人気を誇っています。
WordPressの良い点・メリット
多数のユーザーの心を掴んで離さないWordPress。その魅力やメリットは、一体どこにあるのでしょうか。
無料で使える
オープンソースとして公開されているWordPressは、無料で使うことができるツールです。しかも、個人利用のみならず商用利用でも無料で使うことが可能。たとえば本格的な企業の公式サイトや、店舗のネットショップ等も、WordPressを使って無料で作ることができるのです。
テンプレート(テーマ)が多い!
WordPressでは、イチから自分でサイトを作成することもできますし、「テーマ」を使って作成することもできます。
テーマとは、競合他社で言うところのテンプレート(型)のこと。カンタンに言えば「出来合いのデザイン」ということですね。
ブログやSNSのページデザインを選ぶような感覚でテンプレートを選んで、テキストや画像を流し込めば、サクッとホームページを作ることができます。
WordPressでは、公式で配布しているテーマだけでなく、非公認でユーザー配布しているテーマも多数あります。ユーザー数が多い分、公式・非公式のテーマ数は膨大!何千・何万というテーマから自分好みのものを探すことができます。
カスタマイズを自由に行える
WordPressはカスタマイズの自由度が高いのも大きな魅力です。複雑なコードやプログラミングの知識がなくても、文字や背景色等を変えることもカンタン。 さらにCSS、PHPの知識があれば、プロフェッショナルクオリティの大規模サイトを作り上げることもできます。
中級クラスからプロクラスまで、幅広い層が満足できる点がWordPressならではの懐の広さと言えるでしょう。
SEOに強い
SEO(検索エンジン最適化)とは、Google等の検索エンジンで上位表示がされやすいようにサイトを整える対策のことを言います。
サイトのカスタマイズを自由に行え、様々なプラグインも使えるWordPressであれば、SEO対策もどんどん強化していくことが可能です。工夫次第では、希望したキーワードでの検索結果1ページ目に躍り出ることも期待できます。
情報が豊富
WordPressはユーザー数が多い分、関連情報がネットに多く掲載されています。公式フォーラムも活発ですし、WordPressのカスタマイズを専門的に扱うサイトやブログも豊富です。
ある程度の基礎知識があれば、独学でWordPressを学んでいくことも不可能ではありません。
管理をラクに行える
作成したサイトの管理がラクなのもWordPressの嬉しいポイント。例えば根本的な管理は作成者が行うとして、一部の更新は作成者以外が自由に行える設定にすることもできます。
例えばWordPressに強いサイト制作業者に外注をすれば、「お知らせ」や「ブログ」だけは店舗スタッフが更新できるようなWebサイトを作ってもらうことも可能です。
WordPressの良くない点・デメリット
WordPressのメリットを見て「自分も使ってみたい」と思った人は多いはず。しかし、WordPressに「やや難易度が高い」というデメリットもあります。
自分でサーバやドメインを用意する
WordPressそのものはソフトウェアであり、データを置くためのサーバを提供してくれるわけではありません。
※※無料で使えるレンタルブログサービスWordPress.comはありますが、こちらはサブドメインしか使えず、プラグインの制限等も多いです。WordPressならではのメリットがほとんど失われてしまいます。そのため、当記事ではソフトウェアとしてのWordPressをご案内します。※※
WordPressを使うには、次のような準備をしなくてはなりません。
- WordPress対応のレンタルサーバを借りる
- 使用しているサーバにWordPressをダウンロードする
レンタルサーバは無料で借りられるものもありますが、「無料で、かつWordPressが利用できる」ととなると、使えるものがかなり限られます。表示等に問題が無いレベルとなると、3~4つ程度の中から選ぶことになり、選択肢はかなり狭いです。
またビジネス向けにサイトを運営する場合は、無料のレンタルサーバはあまりおすすめができません。データ容量に制限があったり、表示が遅いといったデメリットが多いからです。
つまり「安定した容量と速度があるレンタルサーバ」を選ぶとなると、一定のレンタルサーバ費用は出したほうが良い、ということになります。WordPressでサイト運営を行う場合、「自分に合うレンタルサーバを選び、契約する」という前準備が必要となるだけでなく、サーバの維持費用がかかるわけです。
また独自ドメインを持っていない場合には、ドメイン取得をしておく必要もあります。
日本語対応の高品質無料テーマがやや少ない
様々なテーマを選ぶことができるWordPress。しかし、英語等の外国語対応の膨大なテーマ数に比べると、日本語対応のテーマはやや少なめの傾向にあります。特に「無料で使えるテーマ」となると、かなり絞られてしまうのが現状です。
- 日本語フォントに最適化されている
- 見た目に美しい
- どの環境でも問題なく表示ができる
この3つをすべて叶えるとなると、有償のテーマの方が確実と言えます。料金はテーマによって異なりますが、数千円~10,000円位かかるものが多いです。
無料テーマで選ぶ場合だと、競合他社と「かぶる」可能性も大。また、英語向けテーマ等から選んだ場合には、日本語を入力すると文字化けが起きたり、レイアウトが崩れてしまうこともあるので注意が必要です。
スマホで見てキレイに表示されていたのに、PCの大画面で見たら行間が長すぎたり、行間が狭すぎてとても読みづらいサイトになっていた……このようなケースも珍しくありません。テーマ選びやレイアウトの調整は、慎重に行うことが大切です。
ハイクオリティなサイト制作には知識が必要
既存のテーマにテキストを流し込んで、背景色やテキストカラーだけを調整して完成……このような簡単なブログ形式のサイトであれば、初級者~中級者でも比較的カンタンに作ることができるでしょう。
しかし例えば「行間をもっと読みやすくしたい」「もっとスタイリッシュな見栄えにしたい」といった場合には、自分自身でCSSをいじる必要があります。
またネットショップ作りやフォームの設置等を行うにはプラグインも使用しなくてはなりませんし、ひとつひとの設定も細かく行わなくてはなりません。
- 集客力のあるサイト
- 個性的でスタイリッシュなサイト
- ユーザーが使いやすいサイト
- 売り上げを伸ばせるサイト
- SEOに強く上位表示されるサイト
上のようなホームページを作るためには、CSSやPHP等、様々なWeb制作のための知識は必要となります。
サポートセンターは無い
WordPressはオープンソース型の無料ソフトウェアなので、有償のホームページ制作サービスのような手厚いサポート受けることはできません。
例えば電話サポート・チャットサポートのような、マンツーマンの指導を受けることは不可能です。わからないこと・困ったことがある場合には、自分でQ&AやWebで調べて解決をするか、他のユーザーに質問をして教えてもらう等の自己解決をする必要があります。
WordPressはこんな人にオススメ!
WordPressのメリット・デメリットを比較していくと、次のような人に向いたツールであることがわかります。
ネットやPCの基礎知識はある
「レンタルサーバって何?」「ドメインって何?」というレベルの場合だと、WordPressで今すぐホームページを運営するのは少しむずかしいかもしれません。
サーバ選び等の前準備の段階で選択を失敗してしまうと、せっかくのサイト運営が立ち行かなくなってしまうことも考えられます。このような場合には、データ管理等もまとめて行える、クラウド型のホームページ制作サービスにおまかせをした方が無難です。
Web制作の知識が多少ある
作成するサイトの規模にもよりますが、HTMLやCSSの基本的な考え方やプラグインについて、ある程度の理解はあった方が良いです。
「まったく知識が無い!」という状態でもテーマを使えば簡単なサイト制作はできますが、テーマで不具合が起こった場合、自分でトラブル対処ができない可能性も考えられます。
素材を自分で準備できる
国内のホームページ制作サービスですと、イラストや写真等の素材を無料または有償で提供するサービスも付属していたりします。しかしWordPressはあくまでも制作用のツール(ソフトウェア)の提供でしかないので、写真やイラスト等の素材は自分で探して準備するしかありません。
Web制作をもっと学びたい
WordPressの使い方について自分で調べ、自分で学んでいくことができる人であれば、WordPressは無限の可能性を与えてくれることでしょう。
しかし、自由度が高いということは、自由に使いこなせるようになるまでに手間と労力がかかることを意味します。
反対に「できるだけサクサク作りたい」「あまりWebに興味がない」という場合には、スムーズな制作に特化した初心者向けのホームページ制作ツールを使った方が早いかもしれません。
ホームページ制作を外注可能な予算がある
近年では大手企業のWebサイトもWordPressで作られることが増えてきました。それほどWordPressで作ったサイトは、管理や更新がしやすく、使いやすいという証拠でもあります。
「でも自分だけでWordPressでサイトを作るのは難しそう…」このような場合には、WordPressでサイトを作れる専門業者に制作を外注するのも良い手です。
特にビジネス向けのサイトは、見た目の良さだけでなく、SEO対策やユーザビリティが重要となります。企業や店舗のサイトはその出来が売り上げ・集客を左右するものですから、プロに任せられるところは任せた方が無難とも言えるでしょう。
上でも軽く解説しましたが、WordPressではサイトの一部を製作者以外が更新できる仕様にすることも可能です。複数のサイト制作業者に希望を言ってみて、自社のニーズに合う業者があるかどうか探してみてはいかがでしょうか。
おわりに
WordPressの国内利用者数は、今後もますます増加していくことが予測されています。その分、「同じテーマでデザインがかぶる」「似たような見た目のサイトばかりが登場する」といった弊害も生まれやすくなっているのが現状です。
WordPressで作ったサイトで集客や売上アップを狙うのであれば、自分自身のWeb制作スキルを上げて、「よりハイクオリティなサイト」を作れるようになる必要があります。
「結果を出すサイト」がほしいのか、それとも「ラクに作れるサイトが欲しい」のか?WordPressを選ぶ前に、まずは自分自身のニーズをハッキリと定めておいた方が良いでしょう。
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