スマホ利用率が72%を超過した現在、ネイルサロン選び等に「スマホ」「パソコン」を使用することは今や誰にとっても「当然」となりつつあります。ネイルサロンの集客を考える上では、「適切なWebマーケティング」という要素を外すことはできません。しかし「ホームページ」「ブログ」「SNS」と多様なマーケティングが必要とされる中、その全てで理想通りのマーケティングが出来ている!と言うサロンはまだ少ないとも言われています。
ネイルサロンの更なる集客競争激化が予測される今こそ、Webマーケティングの見直しをしてみませんか?ここではWebマーケティングの基軸とも言える「ホームページ」で集客をするための3つのポイントと、マーケティング成功事例について解説をしていきます。
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集客できるホームページのポイントとは?
1.「ネイルギャラリー」の展開で顧客を掴む
まずは未来顧客がネイルサロンを選ぶ際のポイントから考えてみましょう。顧客がネイルサロンを選ぶ要素としては、以下のようなものが挙げられます。
・立地(アクセス)
・料金
・技術力(出来栄え)
ここまでだと、ヘアサロンと一見大きな変わりが見られませんね。ところがネイルサロンの場合、顧客・見込み客は「ネイル施術の技術力」について、より詳しく具体的にホームページで知っておきたいと考える傾向が見られています。つまりネイルサロンのホームページの場合、「ギャラリー」のチェック度がより高いというわけです。
顧客の希望にピッタリと沿った具体例があれば、それだけ来店を決定する度合いが高まります。つまり「どれだけ多くの施術例を提示しているか」(ギャラリーの展示数が多いかどうか)が、WEB流入してきた見込み客をキャッチできるか否かを決める大きな要素となるのですね。
SNS展開だけではギャラリー展開が弱い?
ネイル施術例を顧客に見せるwebマーケティング法として、Instagram・Twitter・Facebook等のSNSを取り入れているという方も多いのではないでしょうか?確かにタイムラインにパッと画像が飛び込んでくるSNSでの施術例宣伝は有効な手段のひとつと言えます。話題性の高い施術例を打ち出していけば、同世代・同傾向の人にシェアされて情報が拡散されることも期待できますね。
ただしSNSでの宣伝の場合、その情報の影響力が「一過性(その場限り)」となりやすい点には注意が必要です。
例えばタイムラインに流れてきた画像を見て「このネイルサロン、いいかも」と思った未来顧客がいたとしましょう。しかしこの顧客が「もっとサロンの具体例を見たい!」と思った時、SNSでは以前の投稿を遡り、投稿をひとつひとつチェックしていく必要があります。画像投稿と文章投稿が混在している場合等には、顧客側が情報を収集するにはかなりの「手間」が必要となってしまうわけです。
webマーケティングを成功させる上では、このような「ユーザー側の手間」はできるだけ排除していかなくてはなりません。手間があればあるほど、ユーザーは「面倒だから、もういい」とそれ以上のページ探索を拒みます。見込み客が「もっと知りたい」「もっと見たい」と思った時に、即座に複数の具体例を提案できるかどうかで集客力が変わってくるのです。
このようなSNSの弱点をカバーする意味でも、公式ホームページの充実は重要になります。例えば公式ホームページにネイルギャラリーページを設置し、SNS投稿でも「他のネイル実例はこちら」と公式サイトへの誘導をすれば、顧客は手間をほとんどかけずに施術例をいくつもチェックできるというわけです。
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2.「エデュケーショナルコンテンツ」の充実は必須
サロンのホームページと言うと、以下のようなコンテンツさえあれば良いと思ってしまう人が多いようです。
・サロン紹介(内装等)
・メニュー・料金
・ギャラリー
・マップ・営業時間 等
しかしこれだけで終わらせては、Webマーケティングとしては「弱い」と言わざるをえません。では何を「プラスアルファ」させていくべきなのか?その答えとなるのが「エデュケーショナルコンテンツ」の存在です。
エデュケーショナルコンテンツとは、顧客と見込み客が持つと予測される「疑問」「不満」「不安」といった問題をクリアにするための情報提供コンテンツのこと。とてもカンタンに言ってしまえば、「客のお悩み相談に回答するコンテンツ」というわけですね。
ネイルサロンの場合、「顧客」そしてこれからサロンに来る「見込み客」はどのようなことを知りたいと思っているのでしょうか?顧客・見込み客の疑問点としては、例えば以下のようなものが挙げられます。
・ネイルを長持ちさせるにはどうしたらいい?
・自分に合う色を選ぶには?
・ジェルネイルってどんなメリットがある?デメリットもあるの?
・ワイヤーネイルって何?
・ネイルケアってどうすればいいの?
・職場でもOKのネイルってどの程度?
・爪を丈夫にするにはどうしたらいい?等
エデュケーショナルコンテンツでは上記のような疑問や不満に答え、的確な情報を検索してきた顧客・見込み客に対して提示していきます。「でも何故、悩みに答えることが集客に繋がるんだろう?」「情報を得た側にしかメリットが無いのでは?」と不思議に思う人も多いことでしょう。ところがエデュケーショナルコンテンツには、店舗側に以下のようなメリットをもたらすのです。
エデュケーショナルコンテンツのメリット
【見込み客のサロン信頼度をアップ】
例えば「ネイル+長持ち」で検索をしてきた見込み客が、サロンのホームページで「知りたいと思っていた情報」を得られたとしましょう。適切な情報を得られた見込み客は、サロンに対して「好感」と「信頼できる店舗である」という印象を持ちます。見込み客は必ずしも「今すぐサロンを探している」というわけではありませんが、「次に行く時にはこの店にしようか」という「将来的来店」を促すことが可能です。
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【既存客の満足度をアップ】
ネイルのアフターケアといった細かな情報を、来店時にすべて顧客に伝えるのは難しいものですよね。またいくらネイリスト側が「知りたいことがあったら、お気軽になんでも聞いてください」と言っても、なかなか店員に向かって質問ができないという顧客も居るはずです。「ホームページでも詳しく情報を載せているので、こちらも見てみてください」という一言があれば、顧客はサイトをチェックし、不満や不安を気軽に解消することができます。これによって顧客の満足度はアップすれば、リピート率を上げることにも繋げられるわけです。
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【Google・Yahoo!での上位表示】
顧客・見込み客が「知りたい」と思う情報を的確に提示していくと、Google等の検索エンジンからも「良質なコンテンツである」という評価を受けるようになります。評価が高まればそれだけサイトが上位表示されるようになるため、「今すぐネイルサロンに行きたい」と検索をしている見込み客をキャッチできる確率も上がるのです。
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3.「強み」を最大限にアピールして差別化
ネイルサロンの数が年々増加している現在、顧客に選ばれるためには店舗独自の「強み」「ウリ」をハッキリとさせることが重要であると言われています。サロンの強み・ウリには様々なものがありますが、例えば以下のようなものが挙げられるでしょう。
・個室がある
・託児サービス(キッズスペース等)がある
・マンツーマン体制である
・駅に近い(至便性がある)
・ショッピング施設等に近い
・営業時間が遅い(夜間営業がある)
・コンテスト受賞者が在籍している
・保証性が充実している
・ラグジュアリーな空間がある
・スピードメニューがある 等
このような強み・ウリ・キラーメニューを最大限にアピールする場として、店舗独自のホームページはうってつけの存在と言えます。キャッチコピー・デザイン・サイト構成の自由度が高い自店舗のホームページであれば、サイトを訪れたユーザーに対して「最も発信したいメッセージ」を強力に打ち出すことができるからです。
「強み」をサイト閲覧開始後の1秒~3秒で見込み客に的確にアピールできれば、その「強み」を魅力と感じる顧客層、つまり店舗側が来て欲しいと思うコアターゲット層を掴みやすくなります。サイトを見てやってくる顧客は「強み」を理解した上で訪れるわけですから、サービスに対する満足度も高くなり、リピート率の上昇にも繋げることができるのです。
ホームページによるマーケティング成功事例
経営に成功しているネイルサロンは、Webマーケティングの中でホームページをどのようにで使いこなしているのでしょうか?ここではその事例を見ていきましょう。
オファーを駆使してギャラリーの早期充実に成功
個人ネイルサロンを開業したAさんは、オープン当初から自店舗のホームページを開設していました。しかしアクセス解析を見てみたところ、訪問者のページ滞在時間は平均数秒程度。つまりパッと見て「欲しい情報が少ない=魅力がない」と判断されることが多かったわけですね。
「これでは大きな集客に繋げられない…」そう考えたAさんは、なかなか増やせていなかった「ギャラリーページ」の充実をサイト改善のポイントと定めました。施術例の写真を増やすため、オファー(特典)としてサイト利用者専用のクーポンを設置し、「手元の写真撮影&Web掲載OK」の人には10%割引、更に「店側からのデザイン提示OK」の人には最大25%の割引としたのです。
オファーを設置したことで、施術例の撮影に協力をしてくれる顧客が増加。撮影した写真はSNSで単発かつ早期的に配信した上で、同じ写真を公式ホームページのギャラリーページに「カタログ型掲載」にしていきました。ギャラリーが充実したことで、ページ滞在時間だけでなくアクセス数も大幅に改善。ホームページに設置した専用フォームからの予約申込も増え、開業1年後にはサイト経由での申込が全体の70%に到達するようになっています。
登録制の美容サイトの場合、上記のような「オファー(クーポン・割引)」には一定の規則があったり、条件付けが出来ないようなものもあります。しかし自店舗の持つホームページ内のオファー(クーポン・特典)であれば、その条件や割引率等には規制がなく、自店舗にメリットがある形に作っていくことも可能です。Aさんの成功例は、まさにその好例と言えるものと言えるでしょう。
「ビギナーズ向けQ&A」で未利用者獲得に成功
開業3年目のネイルサロンBは、今後の新規顧客獲得のターゲット層として「ネイルサロン未利用者」に着目。20代~30代の女性のうち実に70%以上が「ネイルサロン未経験」であることから、この層を来店させることを主目的としてホームページの改善をスタートしました。
「初めての人でも安心できるサロン」をキャッチコピーとし、料金・メニュー・注文法等も従来よりわかりやすく表示。更にエデュケーショナルコンテンツとして、ジェルネイル・スカルプチュア等に初めて挑戦する人のための「ビギナーズ向けQ&A」コーナーを充実させたのです。
エデュケーショナルコンテンツへの閲覧者の動きは早く、アクセス数・ユニークユーザー数は改善前の10倍以上に増加。また反応率も良く、改善から4ヶ月後の反応率(サイトからの予約申込率)は従来比130%にまで上昇しました。
「サイトを見て、ネイルサロンに初めて来た」という顧客が増えたことから、サロン側もより初心者向けの接客サービスを徹底。「初めてだけど良かった」という利用者満足度の向上に繋がり、サイト改善1年後にはリピート率80%、予約率95%という好成績のサロンとして生まれ変わっています。
おわりに
予約の途切れないサロンとそうではないサロンの差は「いかに『店のファン』を獲得しているか」に尽きます。ホームページとは、この「ファンを作る場」というわけです。顧客・見込み客がサロンのファンになってくれるかどうかは、顧客・見込み客が希望している「情報」の提供(適切なコンテンツが作れているかどうか)で決まります。まずはお客様の視点に立ってみて、「どんな情報が欲しいのか」「何を疑問に思うだろうか」と考えてみましょう。ユーザー視点のホームページを作成できれば、必ずそれは「集客」という結果に繋がってくるはずです。
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